一般販売の通常版は4月発売だったんですが、買ったものの実際に作る前にプレバンでパラシュートパック仕様の発売がアナウンスされたので、どうせなら一緒にまとめてレビューしてしまうことにしました。 陸戦型ガンダム自体は、もう10年以上前に一度HGUC化されていますが、陸戦型ジムのバリエーションとして今回(もう4ヶ月も前ですが)再キット化。 もうREVIVEと銘打つことはないようですが、実質的なREVIVE……あるいはVer.2.0といったところです。BDシリーズと同じ流れですね。 BD-1ではゲーム版とコミック版、2種類の頭部が付属。BD-2ではニムバス機を再現する赤い肩アーマーが付属。BD-3ではジム・ドミナンスが使用した2連ビームキャノンが付属するなど、プロポーションや可動性能以外にも、なにかしら旧HGUCから追加要素があったんですが、陸戦型にはとくにそういったものはありませんでした。 その代わりだとでもいうのか、パラシュートパック仕様では完全新規のパラシュートパックのほか、陸戦型ジムとそのバリエキットであるジム・スナイパーに付属した武装類が大量に付属。 実にランナーほぼ2枚の追加で、わずか300円アップというお買い得商品となっています…… いや、お買い得っていっても定価だし。 これ、いわゆる完全版商法ってやつじゃないんですかね? 一般で発売した直後にこれってどうなの? ともかくも、レビューしていきたいと思います。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールと一部塗装での仕上げです。 でも、ここはその下のマルチランチャーと一緒に裏からはめ込む仕様にすれば色分けできたんじゃないかなぁ。 ほか、各部の三角マークもシールです。 今回は、劇中で最後までこの状態の機体に乗り続けたサンダース軍曹の搭乗機として、機体番号は “083” を選択。 付属武装等 ビームライフル 100㎜マシンガン ビームサーベル シールド 180㎜キャノン ランドセル(バックパック) ウエポンコンテナ 以上が、一般販売通常版の陸戦型ガンダムに付属する武装になります。 以下、パラシュートパック仕様の付属品です。 ロケットランチャー ネットガン ミサイルランチャー パラシュートパック 多分、パラシュートが収められているのだろう部分のカバーパーツが取り外せますが、とくに内部ディティールなどがあるわけではありません。 取り付けの際はランドセルのアームは展開させず、そのままパックを被せるかたちになります。 ジムヘッド 比較画像 まずはやはり、旧HGUCと比較。 旧HGUCは手脚に較べてボディが短く、全体のバランスが若干妙な感じでしたが、新版ではそのあたりはちゃんと調整され、まともなプロポーションになったと思います。 頭部も小顔になった一方でツインアイが大きくなり、ちょっと目付きの悪かった九番に較べて柔らかい印象に。 可動に関しては、確かに総合的には新版のほうが優れているのですが、旧版には新版にない肩間接の上方向への可動があったり、シールドの接続位置もL字ジョイントで2箇所から選べたりと、旧版にも見るべきところはあります。 色分けについては確実に進化しています。 以下、イメージカット 陸戦型ジムからBDシリーズとすでに5体以上作っている型なので、すでに少々食傷気味。 可動性能は、旧版と較べるとさすがに雲泥の差ですが、最近の標準レベルといったところ。 腹部が外れやすいのと、やっぱり肩の上方向への可動がないのは惜しい感じ。 首回りがけっこう窮屈なんですよね。ジムヘッドだととくに。 あと、コンテナを背負うとどうしても重心が後ろに傾くので、前のめりのポーズになりがちです。 集団イメージで何枚か。 陸戦型ガンダムといえば、片膝立ちで180㎜キャノンを構えるポーズが定番ですが、腹部可動があまり効果的でないぶん完璧とはいえませんが、それでもかなり自然に見えます。このあたりは太股と脛の長さのバランスなど、かなり計算されているんでしょう。 一方、素立ちだと違和感のあるEz-8も、動きのあるシーンに入れ込んでやればあまり気になりませんね。 各種武装も流用可能ですし、Ez-8用のパラシュートパックの規格はコンテナと同じなので、陸戦型ガンダムにも取り付け可能です。 以上、“HGUC 陸戦型ガンダム” でした。
通常版の発売からかなり時間が過ぎてしまいましたが、とりあえずレビュー完了です。 造型的にあまり出来がいいとはいえなかった旧HGUCから見事にブラッシュアップされ、主役機に相応しい男前に生まれ変わった陸戦型ガンダム。 キット自体はクセのない良キットなんですが、一般販売の通常版の完全上位互換がプレバンで、それもあまり間を置かずに発売されるというのはいあかがなものか? 最初にも完全版商法だといいましたが、本当、こういう売り方はやめてほしい。 ロケットランチャーとかはいいから、プラシュートパックだけ付けて定価2000円で一般販売でよかったんじゃないの? 武器ランナーと、地上戦セットから流用したホバートラックとかをセットにしてプレバンとかだったら、べつによかったと思うんですよ。 でも、どうせならパラシュートパックは全機に付けたいじゃないですか。 しかも通常版を発売した直後に発表とか、もっと期間が空いてたら感じかたも違ったかもしれないけど…… というか、この陸戦型ジムから続くシリーズ自体、ある意味オマケ要素みたいな気が、個人的にはしています。 はたして、今あらためて陸戦型ガンダムをリメイクする必要ってあったんですかね? 今さらのように陸戦型ジムを作ったから、そのついでにBDシリーズ、そして陸戦型ガンダムをリメイクしたのか? それともそれらのリメイクありきで、まず陸戦型ジムを作ったのか? まぁ、まず流用ありきが最近のバンダイのやり方ですから、コミック連載中のBDシリーズのリメイクありきの陸戦型ジムだったんでしょうが、どっちにしても陸戦型ガンダムはついでだったんじゃないかなぁ。 まぁ、そのおかげでグフ・フライトタイプもプレバンとはいえキット化されたわけですし、それはいいんですけどね。 ただ、もう少し売り方を考えてほしいのと、あとはやっぱり、同じ作品に登場する機体はあまり期間を空けずにキット化してほしいですね。系列機とか、見ためが似てる機体はとくにね。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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