本日より元号が変わって “令和” になりました。 だからどうだということもなく、こちらはこれまで通りだらだらと続けていきます(笑)。 お暇な方は、引き続きよろしくお願いします。 さて、リーオーに続いて、W系量産型MSでまさかのHG化となったマグアナック。 リーオーのあとはてっきりトーラスかエアリーズか、どちらにせよOZ系が来ると思っていたら、まさかのマグアナックでびっくり。しかもサンドロックを差し置いて。 ていうか、シェンロンかアルトロンはどうしたの? ジーエンアルトロンから長くない? Rジャジャの二の舞なの? とまぁ、経緯に関してはいろいろ言いたいことはある(ていうか言ってるし)わけですが、ともかくも脇役MSのキット化は喜ばしい。とくにアフター系だとガンダムが大量に出てくるので、非ガンダム機の立体化自体なかなか実現しませんからね。 逆説的に、非ガンダム機を発売した以上はガンダムの発売は約束されたようなものです(笑)。 実際、このマグアナックの直後にサンドロックの発売も決定しましたし、あとの3機もすぐ来るでしょう。きっと。 それでは、レビュー……の前に、まずマグアナックについての基礎知識を整理しておきましょう。 Wの主人公となる5人のガンダムパイロットのうちの一人、ガンダムサンドロックを操縦するカトル・ラバーバ・ウィナーの実家であるウィナー家と関わりの深い地球の中東諸国が開発したMSがマグアナックです。 そしてそのマグアナックを駆ってカトルを補佐する総勢40人の部隊が、“マグアナック隊” 。それぞれが乗機に独自のカスタマイズを施していることになっているので、設定上ではマグアナックには40種のバリエーションがあることになります。 あれ? オリファントは……? ちなみに、“マグナック” とはタガログ語で “家族” という意味です。 それでは、レビューしていきます。 キットは、素組みに最低限の墨入れ、付属シールでの仕上げです。 サンドロックから余分なもの(というと語弊があるけれども)を削りに削った結果できあがったのがこれ、という感じで、そのへんはまさに量産機といった趣き。 ボディや肩アーマーなどはけっこう角張っているのに対し、腕部や脚部はフラットで、カラーリングとも相まって中世時代の鎧を纏った戦士のような雰囲気があります。 リーオーと同じく “Fine Build” をコンセプトにしたキット構成は非常にシンプルで、使用するポリパーツも汎用のボール状のものだけ。しかし、リーオーのときのように各ユニット(腕や脚など)ごとにランナーが配置が集約されているわけではありません。 意外と複雑な色分けに関しては、肩アーマーのオレンジとシールドの一部のみシールでの補完になりますが、ほかはすべてパーツ分割で再現されています。そのため腰の各アーマーや足首アーマーにも厚みが出て、設定通りの重装甲を味わうことができます。 いやぁ、最初はシール地獄になるんじゃないかとヒヤヒヤしてましたが、非常に丁寧な仕事で素直に感心しました。シールの色味も全然違和感ないですし。 なお、キットにはホイルシールのほかにマグアナック隊全40機の機体番号を再現できるローマ数字のマーキングシールも付属しますが、今回は貼っていません。 付属武装 ビームライフル 一応トリガーも造型されていますが、ハンドパーツは汎用の武器持ち手しか付属しません。グリップの形状はストレートなので、そのまま差し込んで保持できます。 非使用時はシールド裏にマウントできますが、ダボに銃身を挟むだけなので、あまりかっちりとは固定できません。 ヒートトマホーク 柄の一部細くなった部分を持つため、形状的に両手持ちは不可能。 非使用時は専用のアタッチメントで腰裏にマウントできます。 リーオーはビームサーベルを装備していますが、基本の射撃武器は実弾。一方のマグアナックは射撃武器はビームですが、近接武器はヒート系と、やはりACでも量産機のビーム兵器同時運用は難しいという設定だったんですかね。 シールド 上下2本のグレーのラインのみシール再現になっています。 専用のアタッチメントで前腕に取り付けられるんですが、今回久々にL字型のアタッチメントになっていて(すみません、画像はありません)、シールドの取り付け位置を選択できます。 また、アタッチメントを交換することでバックパックにマウント可能です。 比較画像 マグアナックのことに話を戻すと、あくまでレジスタンスに近いコロニー側勢力としては、MS1機1機が貴重な戦力だったはずで、生存性を高める意味でも重装甲は必須要素だったのかもしれません。 リーオーは、とにかく数で勝負の機体なので、生存性よりも生産性が優先された結果こうなったんでしょう。 事実、マグアナック隊40機は1機も欠けることなく戦争終結を迎えています。 以下、イメージカット また、足首アーマーは脛に挟み込みで上下動しかできず、そのせいで足首のスイングもわずかにしかできないため接地性は微妙。基本陸戦用の機体で、しっかり地に足を付けられないのは、やっぱりちょっと残念なんですよね。 一方で上半身の可動はまぁまぁ。肩間接は引き出し式で、前方に引き出せるほか、肩アーマー側面の楕円形のパーツもボール接続で多少動くので、ある程度なら腕をそのまま横に上げることもできます。 首関節は前後に動きますが、若干埋まり気味なのであまり効果はない感じ。同じ理由で頭部の可動もちょっと窮屈です。 胸部と腹部もボール接続ですが、多少反ったり屈めたりできる程度。腰は360回転できます。 以上、“HGAC マグアナック” でした。 あるいはリーオー以上の衝撃だったかもしれない、マグアナックのHG化。 BB戦士では発売されてましたが(それもけっこう驚きでしたが)、リアルスケールでのキット化はこれが初ですよね。 キットはリーオーに準じた非常にシンプルな構成で、簡単かつ短時間で組み立てられるうえ可動性能も申し分なし。色分けもかなりの精度で再現と、とにかく丁寧に作られていて好印象でした。 開脚や接地性に多少難はあるものの、それを差し引いても十分な完成度で、実質1000円以下で手に入るプラモデルとしては最高峰といっても過言ではないと思います。 しかし、このキットは単体の出来がいかによかろうが、それだけでは意味がありません(と言い切る)。 バリエーション展開にこそ、このキットの真価はある! というわけで、誰もが予想していた通り、プレバンにてラシード & アブドゥル機、アウダ & アフマド機が発売予定です。 こちらはそれぞれ本体1体に2種のバリエ機の再現が可能な新規パーツがセットさせたものになり、4機すべてを再現するには別に標準仕様のキットが二つ必要になります。 さっき結果オーライといったのはこのこと。てっきり全部本体込みで1機ずつバラ売りされると思っていたので、この仕様は意外でした。 しかしそれよりも意外だったというか、予想だにしていなかったのが、先の4機を除くマグアナック隊36機のセット。 こちらは本体込みの全盛りセットで、各バリエーションを再現可能な新規パーツが付属するということですが、これは暴挙だなぁ……エイプリルフールネタかと思いきや、どうやら本当らしいし。 そもそも、劇中でも確かにカスタマイズされていることが確認できるのはせいぜい20機程度で、全40機の詳細な設定なんてたぶんないと思うんですけど。 そのセットに合わせて新たに設定を作り起こすんでしょうか? だとしたら凄い気合いの入れようだけど、現状公開されている5種類のバリエ機の新規部分を組み合わせてお茶を濁すだけのような気がしてならない…… あれだと、およそ5機分の新規パーツ…‥せいぜいランナー2枚くらいかな。36体セットなので、それが7セット(6体で分ける計算なら6セット)。となると価格は45000円超えますね。誰が買うんだ? これはさすがに新規のオプションパーツだけで売るべきですよね。もちろんプレバンでいいから。 ある程度需要はあるだろうし、そうなると一般販売の標準機もまた売れるはず。そうしたほうが絶対利益は上がると思うんだけど…… 仮に36体セットにまだ未発表の新規パーツがあって、全36のバリエーションが一被りもない仕様になったとしても、僕は買いません。まず、本体を36個作るのが苦痛だし。 でも、オプションパーツだけで売ってくれるなら、あと2,3個本体買ってもいいかな、とは思います。 ていうかあれ、売る方も本気で売る気はないだろ。 マジでエイプリルフールネタでもよかったと思うよ。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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