スーパージンライが、海外版のパワーマスターオプティマスからかなりの仕様変更を受けてレジェンズシリーズで発売されたのが2016年の12月。 となると、当然ゴッドボンバーも発売されるだろうという大方の予想通り、翌年の5月にゴッボンバーが日本発の完全新規設計で登場。 もちろんスーパージンライと合体してゴッドジンライが再現できた、わけですが…… 実は僕、うっかり予約し損ねちゃったんですよね。 5月発売か。まぁまだ先だし、思い出したときでいいや……とか思ってたら、あちこちで予約終了、Sold out。Amazonでは転売屋が高値で出品するような事態に。 仕方ないので発売日直後に思い当たる店舗を回るも全滅。 これは買い逃したか……と項垂れていたところに、タカラトミーモールでゴッドジンライ発売のアナウンス。 正直、それはないんじゃないの? とは思いましたよ。 このためにゴッドボンバーの数を絞ってたんじゃないか? とすら疑いました。 でも、ゴッドボンバーを手に入れられなかった僕としてはそこに縋るしかないか、という気持ちもあり、実際買うかどうか、けっこう悩みましたね。 すでにスーパージンライは単品で持ってましたし、このゴッドジンライ発表から数日後には、単品のゴッドボンバーを店頭で見かけることもあったので。 まぁ、結局はこうして買っちゃったわけですが。 やっぱり決め手はキャブとミネルバのヘッドマスターが付属したこと、ですかね。 個人的にはトランステクター(ボディ)のない頭ばっかり増えても扱いに困るんですが、ここしか手に入れるチャンスがないとなると、ねぇ。 買わずに後悔するより買って後悔するほうがいい! というスタンスでもう40年近く生きてますんで。 というわけで、レビューに移りたいと思います。 総司令官 スーパージンライ ロボットモード でも、この新造の足首が実は曲者。 前後左右に柔軟に動くものの肝心の間接部が緩いので、安定性にかなり問題あり。 せっかく造形的にはマッシブで過去の歴代司令官トイの中でも五指に入る(個人的に)出来なのに、足首の脆さがそれを台なしにしている…… ビークルモード 大型のコンテナトラックにトランスフォーム。 ウルトラマグナスから構造はほぼそのままに、大幅なパーツ変更でしっかりジンライのビークルモードになっています。 欲をいえば、キャブが分離して単独でジンライに変形してくれたりしたら完璧だったんですが…… 十分可能だったと思うんだけどなぁ。 ウルトラマグナスからパワーマスターオプティマス、さらにスーパージンライへと変化していく過程でこれだけ新規パーツを組み込んだんだから、いっそそこまでやって欲しかったという気持ちはあります。 でも、そうなると値段はもっと上がってたかな。 基地モード ヘッドマスター 武装戦士 ゴッドボンバー ロボットモード 今回紹介の限定版は、単品の通常版から一部パーツにメッキ加工が施され豪華に。 具体的にはビークルモードでのフロント部分(ロボットモードでは背中、ゴッドジンライ時には胸部装甲にあたるパーツ)と、ゴッドキャノンの砲口、ゴッドソードの刀身の3パーツ。 まぁ、旧トイの仕様に戻っただけです(旧トイにはゴッドソードはなかったのか……)が。 昔はこの程度のメッキ処理は普通だったのになぁ。 ちなみに旧トイは非所持なので、比較画像はありません。 ビークルモード なんだろう? 戦闘装甲車とでも表現すればいいのか、オリジナルのビークルモードにトランスフォーム。 旧トイでは一度すべてバラして組み替えるという、もはやトランスフォーマーではない代物だったものが、今回のリメイクでは基本バラすことなく変形が可能になりました。 これでようやくまともなトランスフォーマーの仲間入り。 ただ、腕パーツは接続が浅いためにけっこうな確率で外れるので、地味にストレスがかさみます。 基地モード ヘッドマスター 最高総司令官 ゴッドジンライ 災害防衛戦士 キャブ 救急看護戦士 ミネルバ 適当にアクションカット スーパージンライは足首さえまともなら、と悔やまれてならない。 ゴッドジンライを見越しての新造部分だとは思うんだけど、だったらなおさら強度面や安定性はもっと追求して欲しかった。 単体でも不安定なものが、確実に重量は増してバランスも悪くなる合体時にまともに機能するわけないじゃない。 可動部の多さや分解前提のパーツ構成など、公式以外にもいろいろと遊びの可能性があるゴッドボンバー。 動かす度に腕パーツが外れるのがストレスとはいえ、まともに立てるぶんスーパージンライやゴッドジンライよりはマシ。 トランスフォーマーでは珍しく立て膝が違和感なく決まったり、ハンドパーツも基本平手なのでポージングの幅が広がります。 繰り返しになりますが、とにかく足首が不安定で見た目の派手さに反して豪快なアクションポーズが不可能(可動域は確保できても、その状態で固定ができない)なので、じつはただ仁王立ちしてる姿が一番格好よかったりするのは内緒。 付属武装にしても、せっかく刀身がメッキになったとはいえ、ゴッドソードの造形は単なる刀でサイズも微妙。ゴッドジンライ本体のボリュームからするとどうしても貧弱に見えて、メインウエポンにしてはまったく迫力がないし、ゴッドキャノンは肩に付けるといろいろ干渉して動きが付けづらいし、かといって手に持たせるのも軸が浅いので不安定(どちらにせよ基部のパーツの精度が悪くていい角度で固定できない)。 なので、結果仁王立ちに落ち着くという…… まぁ、それだけで十分迫力はあるんですけどね。 そういう意味ではデバスター以下、ユナイトウォリアーズの合体戦士と同様。 トランスフォーマーの大型合体トイがまともにポージングできる日は来るのだろうか? 以上、“LG-EX ゴッドジンライ” でした。
売り方……というか発表の時期のせいで批判もあった本商品ですが、最新のトランスフォーマーの集大成ともいえる内容は実に満足度の高いものでした。 とくに、同キャラの旧トイを所持している古くからのファンにとっては、造形や可動の進化を間の当たりにできて感慨深いものがあったのではないでしょうか。 少なくとも僕は感動した。造形面に限る話だけど。 しかし一方で、現時点でのトランスフォーマーの限界を露呈してしまった感は否めません。 単純な変形トイだったトランスフォーマーにアクショントイの要素が加わって結構長くなりますが、その両立が理論上は成功しているものの、現実的には破綻している場合がけっこうあります。 つまりは関節強度ですね。 せっかくの威容も、まともに立てなきゃそれこそ見かけ倒しもいいとこです。 これは組み立て時の状況なども含めた個体差にもよるのかもしれませんが、根本的なところを見直していかないと、とくに今回のゴッドジンライのような合体ギミックのある大型トイはまともに立てもしない、と今後倦厭されることにもなりかねないと思うのですが…… ちょっと気を抜くとえび反りだもの。けっこうな重さだから下手すりゃ壊れるし、そんなんじゃ気軽に遊べませんよ。 まぁ、いずれはきっと克服してくれるさ。 来年には発売されるだろうタイタンクラス・プレダキングは、ガシガシ動いてどっしり立ってくれるさ。 と、そんな期待を胸に、本日はここまで。 またのご訪問を。
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