M.S.G.って、てっきり武器だけだと思ってたら、ハンドパーツとかディスプレイベースとか、そのへんも全部引っくるめてモデリングサポートグッズなんですね。 最初の頃は一つ250円くらいだったのに、最近はヘヴィウエポンユニットとかいうのも出てきて、100円超えも普通になってましたなぁ。 そんななかでの極めつけともいえるものが、ギガンティックアームズシリーズ。 単独で一個のマシンモデルとして成立してしまっているこのシリーズ。こうなるともはやサポートグッズと呼んでいいものかどうか…… 第一弾の “パワードガーディアン” は飛行型の “ブリッツガンナー” と陸戦型の “ムーバブルクローラー” が合体して大型の人型マシンになるというもので、同じコトブキヤの看板シリーズ、フレームアームズ(以下、FA)やフレームアムズガール(以下、FAG)と連動、さらに様々な組み替えを楽しめる という盛りだくさんの内容でした。 今回紹介するアームドブレイカーはその第二弾アイテム(ナンバー的には04ですが、ブリッツガンナー、ムーバブルクローラーの単品版があるので、実質第二弾という解釈で)として第一段を遥かに超えるボリュームで登場しました。 それではレビューに移ります。 キットは本体は素組みオンリー。 後述のアクセサリパーツのみ、一部塗装しました。 武装運搬車両 コンバートキャリアー
ギミック&付属武装 ヘヴィマシンガン キャブ上面、およびフレーム下のステップが可動することでFAやFAGに乗ってもらえます。 ただ、こうなるともうスケール感がなんだかよくわらないことになってきますが…… 僕的にはヘキサギアシリーズと絡ませるのが一番しっくりくると思うんですが、そのままだとガバナーに操縦させるのはギリかな。なんか、子供が必死にハンドル握ってるみたいになってる。 大型戦闘バイク ラピッドレイダー
付属武装など FAおよびFAG用の手持ち武装がそれぞれ二つずつ付属。 車体側面の可動式装甲の内側にマウントが可能。 基本状態ではスティールブレードは左右両方に、ミニグレネードランチャーとオートマチックハンドガンはそれぞれどちらか一方を選んで取り付けるかたちに。 フレームアームズガール用ヘルメットパーツ さらにヘルメット上部に取り付けるアクセサリパーツが四種付属。 基本すべてセンサーユニットという解釈をしていますが、本当にただのアクセサリなのかもしれない。 ちなみに成形色は白一色。さすがに味気なかったので、設定通り一部をゴールドで塗装しました。 これはもう、FAGありきだよね。 メガミデバイスでもいいかな。SOLの二人だったら、ヘルメットも自前で持ってるし。 FAには合いません。フィット感がないし、なによりハンドルの規格が完全に軟質ハンドパーツ寄りだもん。 大型戦闘メカ アームドブレイカー 二体合体、アームドブレイカー!! 巨大なコンテナを背負った姿は迫力十分。 いわゆるヒーロー型のロボットではなく、どちらかというと作業機械っぽいシルエットもいい案配です。 上半身はコンバートキャリアーのキャブ部ほぼまんまですが、脚部にラピッドレイダーの面影はほとんどないという……、踵のでかいタイヤが唯一の名残といってもいいくらい。 とはいえ、コンバートキャリアーのほうもこっそりパーツ移動してたりして、そのスムーズさとかっちり感はコトブキヤキットとしては画期的だと思う。 一方のラピッドレイダー側の変形は従来のコトブキヤキットらしい、いわば組み替えで、各部に接続用のピンを差したり抜いたりという作業が多々あり、一部インストの説明のわかりづらさもあってけっこう苦労するかもしれません。 あと、各部の関節強度自体はむしろキツイくらいで問題ないのですが、脚部根元のポリキャップが若干緩くて、弄ってる間に脚が抜けるという事態がたびたび起こりました。 それ以外は、とくに問題はないと思います。接地性も安定感も十分だし、脚以外はポロリもないし。 適当にアクションカット 純粋なロボットモデルとしてみても可動性能は十分。 間接が複数仕込まれた脚部は、真っ直ぐに伸ばすとかなりの長さに。 いろんなヒトに飛び出してもらう コンテナ内部の底面には多数の3㎜穴がああるので、汎用のフィギュアスタンドの支柱などを使えば各種マシンを発進状態でディスプレイすることも。 う~ん、やっぱヘキサギア系が一番しっくりくるかな。 FAはともかく、FAGはどういう状況なんだ? ただ、これらはあくまでイメージ再現であって、実際のコンテナの容量は案外小さく、このお三方がこのままの装備で収納することは不可能。 せいぜい素体と手持ちの武装が一つ二つ入るくらいかな。 組み替え例 以上、“M.S.G. ギガンティックアームズ アームドブレイカー” でした。
単体でのプレイバリューもさることながら、やはり同じコトブキヤの各種プラモデルシリーズとの連動を目的としたサポートメカということで、それらと絡めることで表現の幅が何倍にも広がる、実にコトブキヤらしいキットだと思います。 わりとクセの強いパーツ構成だった第一弾のパワードガーディアンに較べ、比較的シンプルなパーツ構成でスタンダードなロボット体型も再現可能なアームドブレイカーは、組み替えの難易度的もちょうどいい感じに仕上がったように思います。 一方で感じたのは、同社が社運を賭けたともいわれ、実際大ヒットしているらしく強気のシリーズ展開がなされているヘキサギアとの連動を強く意識しているようだ、ということ。 パワードガーディアンのときにも一部採用されていた六角ジョイント。今回は直接的には使われていませんが、各部に六角穴が配置されていて、ヘキサグラムの装着や六角ジョイントの取り付けが可能になっています。 一番のウリであるはずの六角ジョイントが、他シリーズとの連動の弊害になってしまっているヘキサギアとしては、これは嬉しい仕様。 まぁ、僕としてはいまだ六角ジョイントの必要性を見出せていないんですが…… 保持力さえ確保できれば、自由に回転させられる普通の丸軸のほうがいいに決まってるんだし。 と、ヘキサギアの話はさておき、ここからは不満点を少し。 最初コトブキヤらしいキットだと言いましたが、不満点に関しても、やはりコトブキヤらしい。 ラピッドレイダーの紹介のときにちょっと触れましたが、要はパーツの精度の問題なんですかね? ラピッドレイダー形態では、変形させたフレームの固定にシルバーの外付けフレームを使います。そのとき、メインのフレームに接続用のピンをはめ込むのですが、ポリキャップなしのプラ同士のはめ込みで、それがギチギチにキツイ。 一度はめ込むと抜くのは一苦労で、下手をするとパーツ破損の危険もあります。 実際、僕はピンを一本ポッキリやってしまいました。 まぁ、ピンには予備があるのでいいのですが、外付けフレームのほうがパッキリ逝ってしまうと目も当てられません。 インストをよく見ると、「組み替えを楽しむ場合にはピンの使用はお勧めしません」というような注意書きが…… つまり、メーカー自身も危険性を認識していたということですよ。 これを親切心ととるか、責任放棄ととるかは個人の度量によるところでしょうか。 ていうか、ピン打っとかなきゃ固定できないし。まぁ、フレームの間接保持力が高いので、かたちが維持できないということはないんですが。 今回各部間接の渋みはちょうどよかっただけに、その一点だけが残念でした。 そんなところで今回は終了。 またのご訪問を。年内にもう一本書けるかな?
0 コメント
返信を残す |
Details
|