長年ファンが待ち望んでいたジェガンが、この夏遂にMGで発売。 僕自身、とくにジェガンに対して思い入れはないんですが、確かに長かったな、という気はします。 シリーズのけっこう初期にサザビー、υガンダム、リ・ガズイと、逆シャア関連機がわりと短いスパンで発売されましたが、その後長らく音沙汰なく、2012年にυガンダムがVer.Kaとして再リリース、翌年7月にギラ・ドーガが、同年12月にサザビーがVer.Kaで発売されるとまた休眠期に。 ギラ・ドーガが出たときには、近いうちにジェガンも来ると思ったんですけどね、まさか五年も待たされるとは。 正直ここまで遅れた理由がわかりません。タイミングはいくらでもあったと思うんですけどね。そもそもMGの発売時期に必然性があるほうが稀ですが。 技術的な問題があった主考えにくいですし、これはもう、単に焦らしてただけなのかな。 あるいは、HGUCのほうでバリエキットをバンバン出して、MGでの展開をシミュレーションしてたのかも。 これは出す、これは出さない、みたいな。 少なくとも、あらゆるバリエーションに対応可能なよう、ランナー配置は考え抜かれているようです。 果たしてどこまで出してくるのか? というか、どれだけプレバンに回してくるのか、今後が楽しみでもあり、不安でもあります。 まぁ、僕は端からこのノーマルジェガン以外、MG版は買うつもりはないですが。 では、レビューに移ります。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属マーキングシールでの仕上げです。 フレーム状態 バンダイ……いや、あらゆるロボットプラモのなかでも、現状で最高峰の可動素体といっても過言ではないと思います。 付属武装等 ビームライフル ビームサーベル シールド ハンドグレネード 頭部ディティール & バルカンポッド 以下、イメージカット フレーム状態でのあの可動域が、外装をすべて着けた状態でどこまで確保できるのか? というのが、ある意味このキットの最大のポイントだと勝手に思っていたわけですが、結果はまぁほぼ予想通り、かなーり制限されてしまいました。 先ずは首の可動から、せっかくの二重関節でわりと綺麗に上を向くことができたのに、バックパックが干渉して二重であることをほぼ活かせず。 肩や腕周りの可動にはあまり変化はありません。さすがに肩アーマーの厚みがあるので真っ直ぐ上に手を挙げることはできませんが、ここはまぁ十分でしょう。 腹部の可動は、やはり大幅に狭くなりました。フレーム状態ではほぼ90度曲げることができたんですけどね。 さて、脚部です。フロントアーマーのないデザインは、一見よく動きそうに見えますが、ジェガンの場合、太股から付け根までが一つの装甲で覆われているというデザインのせいで台なしになっています。 つまり、付け根のロール可動がほぼ死んでしまうわけです。それに付け根部分にまで装甲が被っているわけですから、その厚みのぶん上方向への可動も妨げられます。 足首も、外装の裾が干渉するため、フレーム状態のような柔軟な可動は望めません。 以上、“MG ジェガン” でした。 7月にMG ジェガン、8月にRG サザビー、そして9月にはRE ヤクト・ドーガと、にわかに逆シャア関連が盛り上がった夏になりました。 みんなが待ち望んだMG ジェガンの出来はいかがだったでしょうか? プロポーションには人それぞれ好みがあるでしょうが、僕はHGUCよりはこっちのMGのアレンジのほうが好みです。 構造的な部分では途中厳しいことも言いましたが、それでもこのジェガンは、MGの一つの到達点なんだろうと思いました。 特殊な構造を持たない汎用量産機の立体化ですから、新しい技術は必要ありません。これまでに蓄積してきたものを昇華させるには良い素材だったと思います。 つまりはパーツでの色分け、そして可動。基本的な仕様のみにこだわって造られたのが、このMG ジェガンだと、勝手に思い込んでいるわけですが。 実際その二点においては、MG ジェガンはガンプラでは最高峰でしょう。 逆に、MSの可動性能というのは、デザインやプロポーションとの折り合いを考えれば、このあたりが限界なのかもしれません。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
0 コメント
返信を残す |
Details
|