旧MG……本作に準じるならばVer.1.0が発売されたのが2006年。 12年の時を経てのリニューアルということになりますが、実際なんで今? という感じです。 べつに劇場公開から何周年とかの記念になるような年でもなかったと思うし…… まぁ、リアルタイムで放送、または放映している作品に登場する機体ならともかく、過去作登場機体のキット化はむしろ脈絡なくやってほしいというのが個人的な希望ではあります。 そのほうが新鮮な驚きがあって楽しいし。 逆に何度もタイミングはあったのに、そして発売できる下地はあるのに、一向に発売されないキットもありますけどね。 まぁそういった意味では、今回のF91のVer.2.0発売には少しワクワクしました。 公開当時、非売品のBB戦士付き前売り券を買って映画館に観に行ったのを覚えてますよ。 その後、もっとちゃんと作られたキットが正式に発売されたのも含めて、いい思い出です…… では、レビューに移りたいと思います。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属のシールとデカールでの仕上げです。 旧MGでも色分けは優秀でしたが、今回は各部スラスター内部のイエローばかりか上腕や太股などの黒いラインもパーツで色分けされています。 両肩の “F”、“91” のマーキングはドライデカールです。 Ver.1.0と 12年前に発売された旧MGは、初の小型MSということでポリキャップレスのABSフレームで構成されたキットになっていました。 つまり基本の構成は新旧でほとんど一緒。しかし当然、Ver.2.0では各部の構造に最新の技術が投入されています。 一方で外見となるとその違いは一目瞭然。 旧MGの発売当時は不思議とあまり気にならなかったんですが、こうして最新のスタイルのものと並べてみると、旧作のバランスの悪さが浮き彫りになりますね。 また、画像では少しわかりにくいですが、胸部やヴェスバーのブルーが、旧MGではかなり濃いめの青だったのに対し、Ver.2.0では設定画などの色合いに近い、緑がかった青に変更されています。 付属武装・ギミック ビームライフル ビームランチャー グリップが可動するので肩に担ぐポーズも楽々。 砲口上下のフィンはわずかに開きます。エネルギーパックの取り外しも可能。 また、リアアーマーに専用のラッチが展開し、懸架できるようになってるんですが、引っかかりが浅く、あまりかっちりとは取り付けられません。ここは旧MGに軍配が上がりますね。 ビームサーベル ビームシールド 上面の白いパーツは外して挟み込むかたちになります。 その上面パーツの逆三角はシール。ここは、旧MGではパーツ分けされてたんだけどなぁ…… 左前腕部の基部の展開はシリンダーも連動した凝った造りになっています。 右サイドアーマーには予備のデバイスを収納。 V.S.B.R.(ヴェスバー) 砲身の前後がスライドし、2種のグリップが展開します。 高速で連射が可能ながら威力は低いモードと、低速ながら高威力の2モードを切り替え可能とのことですが、どの状態でどっちのモードとなるのかはとくに明記されていなかったような……まぁ、だいたい察しはつきますが。 フェイスオープン F91の代名詞その二。 鼻のあるガンダムって、このヒトが初めてだったんじゃなかろうか? 当時わりと衝撃でした。 今となっては、マスクが割れるどころか顔のかたち自体変わるヒトもいるんでちょっと埋没気味ですが。 今回は外装は固定でマスク部分のみを差し替えるものと、変形するもの、二種類の頭部が付属します。 仕様上、どうしてもマスク中央に分割線が出てしまうのと、素顔(?)が若干奥まった位置になってしまうので、個人的にはあまり好きではありません。 バルカンの色分けも無視されてるし……ていうか、ここべつにイエローのパーツでも問題かったと思うんだけど…… 肩アーマー放熱フィン展開 コクピットハッチオープン & 立ちフィギュア 腰に手を当てた仁王立ちの、あのポーズでの立体化となります。 横にいるのは旧MGに付属したシーブックの立ちフィギュア。サイズ感はだいたい合ってると思います。 ただ……今さらですが、MGに付属する立ち姿のフィギュアって、確実にオーバースケールだよね。 これ、シーブックもセシリーもたぶん2メートル以上あるよ。 専用スタンド 取り付けには一度バックパックを外し、さらに腰裏の装甲の一部を取り外して、そこにスタンドのアームを差し込みます。アームに可動部は一切なし。なので、あまり動きのあるポーズのディスプレイには向きません。 アクションベース用の、股下に取り付けるいつものジョイントも付属します。 以下、イメージカット MG最新作となりますが、正直可動性能に関しては驚くような進化はありませんでした。 もちろんよく動きますが、ただそれだけという印象。 面白いというか、このキット独特の仕様としては、デザインの都合上、腹部の可動が制限されるのを補うために、股関節がフロントアーマーごと前方に可動するようになっています。 そうして多少なりとも前屈姿勢を表現したかったのでしょうが、あまり上手くいっていないように思います。ただフロントアーマーが浮いた感じに見えるだけというか…… 前腕は関節より下で回転可能(旧MGには間接に可動軸がありました)なので、劇中のくるくるビームサーベルも再現可能。あれ? あれは拳が回ってただけだったっけ? F91といえば、やっぱりヴェスバーを腰だめに構えたポーズが格好いいですな。 2枚目の画像はなんかフリーダムガンダムっぽいことになっちゃいましたが。 久々にスパロボに登場しましたが、原作終了設定で鉄仮面も最後のほうに一回出てきただけ、と肩透かし感が酷かった…… リミッター解除攻撃の時、ひとしきり撃ったあとフェイスオープンして敵に向かっていくのに、画面が切り替わったらまたマスクオン状態なのはどういうこと? そしてトドメ演出の時にまたオープンするけど……劇中ではどうだったんだろ? 以上、“MG ガンダムF91 Ver.2.0” でした。 始めにも言ったように、F91はなんとなく思い出深い作品なので、ここへきてMGがリニューアルされたのには感慨深いものがあります。 まぁ、キットそのものは小型MSらしく小さくまとまっている感じで、出来がいいことは確かなんですが、なにかこう……1箇所突き抜けた要素が欲しかったかな、という印象です。 フェイスオープンやリミッター解除といったギミックはありますが、劇的に見た目が変わるわけでもないので、そういう意味では地味なMSではありますしね、そこは仕方ないところかもしれません。 ただそうなると、専用スタンドのベースとしてラフレシアを造形した旧MGのセンスはすごいというかなんというか…… キット本体の出来はともかく、あのスタンドだけで旧MGは記憶に残る名キット足りえると思う。 今回のVer.2.0は、そういうインパクトはなかったかなぁ。 話は変わりますが、相方となるビギナ・ギナがREですでに発売中です。 僕のところにも月末には届く予定ですが……なんか評判はイマイチっぽい? 両キットの売れ行き次第でCV系MSのキット化もあり得るかと思った矢先に……さっそく雲行きが怪しくなってきたかも。 とはいえ、キット化されるにしても、個人的にはHGUCにしてほしいんですけどね。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。
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