NHKでのTV再編集版もクライマックスに近付いてきた “ジ・オリジン” ですが、タイアップで一般発売されたのはシャア専用と量産型のザクの新装版だけでしたね。 UCの先例もあるので、さほど期待はしてませんでしたが、それでも寂しい。 ただこれも一応TV放送効果といえるんでしょうか? しばらく連邦系(ジム系)のキットが続いていたMSDから、久々のジオン系キットが登場です。 しかも待望のザクキャノン! ザク・ハーフキャノン、ザクキャノン・テストタイプと二度のお預けを食らったあとですから、生半可なことではファンは納得しないということは、おそらく開発側も重々承知しているはず。そう思っていたんですが…… この色じゃない! なんでこっち? 確かに後期生産型はこの色になったそうですが、一般的に認知されているのはハーフキャノン、テストタイプと同様のサンドカラーのはずで、おそらくザクキャノンを求める大半の人がその色で欲しいと思っていたはず。 しかも、わりと最近イアン・グレーデン機としてMGでもこのグリーン系のキットは出してる(もちろんプレバン)わけで…… まさかの三度めの正直とならず……なキットになってしまいましたが、わずかな望みを託して購入させていただきました。 それでは、レビューに移ります。 キットは素組みに最低限の墨入れ、一部塗装と付属シールでの仕上げです。 プロポーション等については、信頼と実績のオリジン系ザクキットがベースですから安心安全。新規造型の脚部外装もスリット内や後部スラスターもパーツで色分けされています。 しかしここで問題点! 脛前面装甲が裾部分も含めて一体成型になっています。このカラーリングなら、脚部外装すべて同じ色なのでいいんですが、サンドカラーでは膝アーマーに当たる部分は黒系でメインのサンドカラーとなる裾部分とは色が違います。 なので、少なくともこのパーツ構成のままではサンドカラーVer.のカラー再現は不可能ということです。 あくまでMSD版と言い張って配色を変えるのか、それともシール対応にするのか(さすがにそれはありえないとは思いますが)、またわざわざここだけに新規パーツを起こすのか、それとも端からサンドカラーVer.を出す気がないのか…… おそらく1番可能性が高いのは三つめだと思います。というのも、新規の脚部外装ランナーにスイッチが入ってるんですよ。ランナー自体も不自然なL字型ですし、今後もなんらかのかたちでバリエーションを出すためにすでに金型もできていると予想します。 ただ非効率ですよね。初めから分割していればいいことだし、そうすべき部分だと思うんですが……企業の理屈はわからんなぁ。 ちなみにカラーリング再現のため、同型のランナーの色違いが複数入っています。ノーマルザクの脚部外装パーツは当然省かれていて、完成したもののボリュームはテストタイプと同様(つまりガトリング砲がないぶんハーフキャノンよりもバリューは劣る)ながら、おそらくはそのランナー重複分が上乗せされて、価格はテストタイプよりもさらにアップしております。理不尽な話だ。 なお、MG版とは微妙に配色が違いますが、指定とは違う色のパーツを使うことで完全再現はできませんが近付けることはできます。 ちなみに付属のマーキングシールにはイアン・グレーデンのパーソナルマークである蜘蛛のマークなど、彼の専用機に施されていた各種マーキングも含まれますが、とくにその点に関してはプレバンの商品ページですら言及されていません。でも、説明書には普通に貼り付け指定があるので、とりあえずだいたいは貼りました。 本当なら左肩アーマーのスパイクにも黒と水色のストライプ(蜘蛛のお腹をイメージしてるのかな?)のシールを貼るはずなんですが、どうも綺麗に合わせられなかったので諦めました。ほか、曲面に貼るものについてはどうしても浮いてくるので、左肩アーマー以外は貼っていません。 武装 180㎜キャノン砲 ビッグガン バックパック・2連装スモークディスチャージャー シールド ヒートホーク 非使用時のものはそのまま腰サイドアーマーなどにマウント可能。 相変わらずザクマシンガンなどの携行火器は付属せず。 比較画像
以下、イメージカット さすがに同じオリジン版のジム系キットには劣りますが、十分な可動性能だと思います。 股関節のスイング機能で立て膝もとくに問題なし(画像ではちょっとぎこちない感じになってますが)。 左右の平手が付属するのもポイントが高いです。 また、コクピットハッチも開閉可能で、内部にはシート等のディティールも彫られています。テストタイプの時に、なんでそこまでするのか? と思ってましたが、今回の色分け再現のためもあったんですね。 以上、“HG ザクキャノン” でした。 とりあえずザクキャノンとして発売してくれたことには感謝しますが、なんでこっちを選んだんだよ? という気持ちが強いです。 もしかして、MSDにおいてはデザートカラーのザクキャノンはなかったことになっているんでしょうか? 初期生産型はすべてテストタイプに置き換わっていて、正式採用機となるザクキャノンは最初からすべてこのグリーン系のカラーで生産されたということにしてしまうつもりなのかなぁ。 まぁ、べつにこの色も嫌いじゃないんですけどね。むしろグリーン系のほうがザクらしいというイメージはありますし。 ただ、きっとこれで終わりじゃない。新規ランナーのスイッチの件もありますし、まだまだ振り回されそうな気配です。 話は変わりますが、ジム・インターセプトカスタムの完全版がプレバンで受注開始になりましたね。予想通りです。 しかし3000円は予想できなかった。EWACジェガン以来の衝撃です。 ジム系の1/144キットで3000円て…… 今のところ9月はほかに欲しいものもないので保留中ですが、できれば消費税増税前に注文したいものです。なんか来い! といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
0 コメント
返信を残す |
Details
|