ガンダムFSDの白いほうがプレバンで来ると思ってたから、黒いほうを買わずに待ってたら、こっちのほうが先に来ちゃった。 というわけで、ヘビーガンダムです。 以前、やはりプレバンでMG版が発売されましたが、1/144でのキット化はこれが初めてになるんですかね。 MG版は外装こそほとんど新規でしたが、ベースキットに2003年発売のパーフェクトガンダム(の中のヒト)を使うという荒技で評価も賛否分かれていたような気もします。 僕個人としては、確かに構造は古臭く、可動も最新のキットに較べれば見劣りするものでしたが、プロポーションは良好で、大型武器のフレームランチャーを装備した姿はただ立っているだけでも十分格好よかったのでとくに不満はありませんでした。 まぁ、Ver.2.0ベースのフルアーマーガンダムなんかと並べると、やはり違和感はあったけどね。 今回のHGはMSD版ということで、最新フォーマットでのキット化となっています。 てっきり局地型ガンダムの流れでかなりの流用があるのでは、と思っていたのですが……詳細は後ほど。 さて、ヘビーガンダムというと、以前紹介したアクトザクと同じく、幻の企画 “MS-X” が初出となります。 その後、ガンダムエースの誌上企画“MSV-R” にて新たな設定も盛り込まれ、そして今回の “MSD” 版でのHGキット化となった次第です。 MS-Xは正史として扱われていると、僕は認識しているのですが、MSV-Rのほうはよくわかりません。 ただ、MSDのベースであるオリジンは完全なパラレルなので、今回のMSD版ヘビーガンムもMS-XおよびMSV-Rにおけるヘビーガンダムとは外観だけでなく開発課経緯などにも細かい違いがあるようです。 ちなみに、MGは元祖のMS-X版のキットになります。 では、レビューに移りたいと思います。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールによる仕上げです。 フレームランチャーを装備した状態で 局地型ガンダム(北米戦仕様)と 最初にも言ったように、僕は今回のヘビーガンダムはあくまで局地型ガンダムがベースキットだと思っていたんですが、蓋を開けてみてびっくり、流用パーツはゴーグルのクリアパーツと顎やアンテナ中央の赤いパーツ、そしてFSDと共通のシールドのみ(あとポリパーツ)。 外装はもちろん、間接周りも完全新規でした。 間接等のランナーは、今後展開されるMSD版ジムシリーズにも使われると思われますが、このキットが初出になるはず。 考えればわかることです。局地型ガンダム系のキットは、外装と間接のパーツがまとめて1枚のランナーになってましたし、外装がこれだけ違う以上、必然的に間接パーツも新造する必要があったわけです。 そんなわけで、このヘビーガンダムは局地型ガンダムとはまったく別物のキットになっています。 まず一見してプロポーションがまったく違うことがおわかりいただけると思います。 脚が長過ぎ、全体的に細身過ぎて貧相だった局地型ガンダムに較べて、均整のとれた、かなりガンダムらしい体型(といっても最近のガンダムですが)になったんじゃないかと。 MG版と 付属武装等 ビームライフル ビームキャノン ビームサーベル シールド フレームランチャー 適当にアクションカット 間接構造が一新されたおかげで、局地型ガンダムに較べ各部の可動性能が向上しています。 局地型でも十分動いたんですが、こいつはそれ以上。とくに肩周りと腹部の進化がすばらしいです。 肩は引き出し式の間接ブロックを採用し、跳ね上げや前方向への可動域が拡大。腹部も構造が改良され、より自然な屈伸や捻りの表現が可能になりました。 脚部も、局地型では脛パーツと一体だったアンクルガードが分離され、それによって足首の可動域が拡大。接地性も格段に向上しています。 股関節の前後スイングもあるので立て膝もばっちり決まります。 おそらくこのヘビーガンダムの間接構造がそのまま、ガードカスタムに始まるMSD版ジムバリエーションの基本構造になってくると思います。 つまりは今後、これだけ動けるジムが続々リリースされていく(はず)ということで、今から楽しみです。 正直、HGUC ジェガンの例に倣ってしまうのではないかという懸念はありますが…… なるべく多く一般販売してください。 以上、“HG ヘビーガンダム” でした。 ほとんど変わらない局地型ガンダムを3種も一般で出すくらいならこっちを出せばいいのに、と思うくらいの内容ですよ。 局地型で不満に思っていた部分がおおむね改善されています。いや、むしろ思った以上に良くなっています。 個人的には可動もさることながら、プロポーションの変更が大きいです。 黒い局地型もけっこう好きだったんですが、いざ並べてみるとバッタもん感がすごい…… 本当、局地型とはなんだったのか? オリジンのアニメは第六話をもって一旦終了のようですが、HG ジ・オリジンシリーズはMSDというスピンオフ企画をまだしばらくは続けていくことになるんでしょうね。 ジムシリーズもいいけど、残るザク系のバリエーションも忘れないでほしい。デザートザクとか、ザクタンクとか、とりあえず完成版のザクキャノンを早く。 そうこうしてるうちにファーストのリメイクとなるオリジンのテレビシリーズが始まって、オリジン版ガンダムがこのヘビーガンダムと同じ間接構造で発売される……なんて想像をしてる人はけっこういそうですが、はたしてどうなることか。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。
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