というわけで、ズサ、リゲルグに続く、アニメ本編に登場し、かつネームドパイロットが乗っていたにも関わらず一般販売を見送られたZZ系MSキット第3弾(プルとプルツーのキュベレイMK-Ⅱも含めれば第5弾)、ガズR & ガズLです。 まぁ、旧1/144キットみたいに白一色のコンパチ仕様にならなかっただけマシと思うことにしておきましょう。 本当にスローペースではありますが、徐々にZZ系MSのキット化が進むことは喜ばしい……と自分に言い聞かせる今日この頃。 ガルバルディβの発売から当然予想できていた展開ではありますが、案外時間かかりましたね。Rジャジャの発売に合わせたのかもしれませんが、そもそもRジャジャの発売が遅過ぎるし。 ていうか、どうせ合わせるならゲーマルクと合わせてくれよ…… 2体揃ってナンボの機体ですから、それぞれ単体ではなく2体セットでの発売になったのは当然として、でも商品名で “ガズR/L” と表記するのはおかしくないですか? 旧キットを知ってる人がその表記だけ見たら、「まさかまたコンパチか!?」と誤解するよ。 まぁ、商品説明やパッケージにはちゃんと2体セットって書いてあるけど、なんかモヤモヤします。細かいことですが。 あと、RとLはアルファベット表記が正しいのか、カタカナ表記が正しいのかどっちなんでしょう? とりあえずここでは、個人的に昔から馴染みのあるアルファベット表記で統一しますが。 では、レビューしていきます。 キットは素組みに最低限の墨入れ、一部塗装と付属のシール、水転写式デカールでの仕上げです。 前面
色分けはほぼパーツで再現されていますが、肩部増加装甲の先端部のみシール再現。ガズRのほうはガンダムマーカーのブルーで塗ったんですが、ガズLのメインカラーが赤というより朱色に近い色で手許に合う塗料がなく、やむなくシールで済ませました。 ガズL、本当はこんな色だったのかなぁ? もっと真っ赤なイメージだったけど…… 共通カラーとなるシルバーは成型色で再現。メタリック成型の宿命のウェルドラインは確かにありますが、間近で見ない限りはそれほど気になりません。 なお、特徴的なエングレービングは水転写式デカールでの再現になっており、ディティールなどはありません。 デカール苦手なので、苦労しました。しかも苦労したわりには、シルバーの上に貼ったぶんはあまり目立たないという…… しかも結局最後に泣くハメに……(詳細は後書きにて) 付属武装 ヒートランス キットでは専用の持ち手(2機ともに左右分)が付属し、柄についたピンをはめ込むことでしっかりと固定が可能。 縁には、MS本体と同様のエングレービングが施されています(もちろんデカール再現)。 ハイパービームサーベル(ビームキャノン) 通常はバックパック側面に2本を装備する大型のビームサーベル。 1本でも通常通り使用できるほか、2本を連結してナギナタ状にすることも可能。キットでは専用アタッチメントを使って連結します。 ただ、サーベル刃はナギナタ状の幅広のものしか付属しないので、単体使用時にはちょっと違和感があります。通常ビームサーベルの刃は径が合いません。 保持にはランスと同じ持ち手を仕様。 マウント時にはビームキャノンとしても使用できるなど、ZZガンダムの同名武装との共通点がりますが、偶然でしょう(笑)。 でも、バックパックに上から “刺す” かたちのマウントはジオン系MSでは珍しいですね。 ビームライフル ビームサーベル 比較画像
一方で、連邦に接収されなかっらガルバルディ(B型)はアクシズにおいて独自に改修が続けられ、それがこのガズR、ガズLとして完成したということなんですが……後付け感がすごいな。 そもそも、型式の117はなんで共通なんだろう? 117の “11” はルナツー製を示している……とは、ガルバルディβのキットの機体解説に書かれていたことですが。 ミもフタもない実際の話では、ZZ後半に搭乗MSのいくつかには旧キットを流用してのプラモ発売という命題が課せられていた……という話があったんじゃかかったかな? このガズR、ガズLも今回のHGUC同様、ガルバルディβの流用で旧1/144キットが発売されています(最初に言ったように、それがほぼしろ一色のコンパチ仕様だったわけです)。 同じ境遇にあるのが、リックディアスからのスチュルムディアスや、ハイザックからのアイザック、ディザートザクやドワッジもその流れですね。 あとの2機種はともかく、先の3機種は完全にエウーゴあるいは連邦製なんだが…… 以下、イメージカット
それぞれ単体でも。 最終局面において、先にガズLがドーベンウルフの攻撃からキャラのゲーマルクを守って撃破され、その後ガズRもジュドーのZZガンダムとハマーンのキュベレイの対決に割って入ろうとしたところを量産型キュベレイの集中攻撃で墜とされるという最後だったと思います。 なんかジオン同士ばかりで戦ってたイメージで、ジュドーたちとまともに戦ったシーンってあったかなぁ? 全然覚えてない。 しかし、ZZの原作を知らずに当時のスパロボをやってた人たちのなかには、イリアとギーレン兄弟の三人をトリオと思ってた人もいたんじゃないかな。 以上、“HGUC ガズR & ガズL” でした。 キットの出来に関しては、すでにガルバルディβでよくわかっていたので、まぁこんなものでしょう。 欲を言えば、ガントレットへのサーベル収納や、肩増加装甲内の機雷やミサイル(これは設定だけだったかな?)の再現もしてほしかったですが、ともかくも発売されたことに意義がある。 あとはエングレービングの仕様ですかね。ここはプレバンでのリリースということもあっての水転写式デカール。わかるんですよ。それなりに経験を積んだファンからはその要望が高いことは。 でも、苦手な者にとってはこんなに憂鬱なことはない。 今回は、なんとか貼って撮影までは終えましたが、最後に保護用のトップコートを吹くのを忘れ……結果、何ヶ所か剥がれてなくなってしまいました。 まったく、何度同じことを繰り返すのか…… ていうか、ガンプラの水転写デカール手剥がれやすくないですか? この間メガミのラプターで貼ったけど、こんな簡単に剥がれなかったけどなぁ…… これは責任転嫁ですね。またひとつ、経験を重ねました。もう何十年もプラモ作ってるのに今さら!?(笑) やっぱりテトロンシールも付けてほしかった。 さて、どうしてもプレバン送りが目立ってしまうZZ系キットですが、それも仕方ないですよね。 だって、なんだかんだでZ系のキットは全部一般販売されているからね。これまでプレバンに回されたのって、一部のカラバリを除けばベースジャバーくらいじゃない?この扱いの差はいったいなんなのか? まだまだHGUC化されていないZZ系MSは数ありますが、そのうち既存キットの流用で出せそうなものは、ZZガンダムからのフルアーマーZZガンダム、モモカプルからのカプール、ドム/リックドムあるいはドムR35からのドワッジ/ドワッジ改といったところでしょうか。 ディザートザクは、今ならザク・ディザートタイプとしてオリジンMSD名義で出そうな気もしますが、あちらのザクバリエはアクトザク以降中断していますし、ザクキャノンを出しながらザク・ディザートタイプを出さない状況は、ディザートザクとしてHGUCでのリリースの可能性もまったくないではないのかもしれません。 そうなると、ちょっと古いですがザクマリナーやHGUC版R型ザクなどと同じフォーマットになるのかな。 妄想は止めどないです。 実のところ、ガンプラに関してはこういうことを勝手にあれこれ想像してるときが1番楽しいかもしれない。 いざ現実に商品化となると、仕様だったり販売方法だったりでがっかりさせられることも多いから。 でも、いい加減フルアーマーZZは出すべきだろう。MGのVer.Kaのほうもね。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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