不評だった機動戦士ガンダムAGE(僕は一話目で切りました。キャラデザが受けつけなかった……)以来、3年振りに日曜夕方に放送されたガンダム、“鉄血のオルフェンズ”。 “あの花” や “ここ叫” のスタッフが作ると聞いてどうなるものかと思っていたら、初っ端なから子供が大人をパン!パン!するという、なかなかにエグい内容でした。 まぁ、回を追うごとに衝撃は薄れ、最終的にはいったいなにをしたかったのか、よくわからない作品になってしまいましたが…… 僕的には、一期の終盤でビスケットが死んだ時点で、あぁ、この作品はまともな組織を描く気はないんだな……と思って一気に醒めてしまった覚えがあります。 それでも一応最後までは見ましたけどね。 結局のところ、チンピラはどこまでいってもチンピラでしかないんだ、といったところでしょうか。 ガンダム・バルバトスルプスレクス 主人公(なのかな? 一応)にして鉄華団のエース、三日月・オーガスが操るガンダムフレーム機の最終形態。 もともとまともな人型からは少し外れたスタイルだったものが、両腕がさらに大型化し、尻尾にも見えるその名もテイルブレードが新たに装備されたことで完全に人外の異形に。 これでメインカラーが赤か黒だったら完全に悪役ガンダム。 隠し腕を展開してテイルブレードを伸ばした姿は、もはや怪獣かエイリアンか…… パイロットである三日月の感情の乏しさとも相まって、不気味さが半端ない。 全体的なフォルムは曲線主体なのに、大型化した前腕だけ急にカクカクしてるとことか、デザインも含めて急ごしらえ的な部分にも、なんともいえない気持ち悪さを感じる。
ガンダム・グシオンリベイクフルシティ 三日月と並ぶ鉄華団の双璧、昭弘・アルトランドが駆るガンダムフレーム機。 てっきり分類のための設定上の名称かと思いきや、しっかり劇中で昭弘が名前呼んでる。 もともと敵として登場したものを鹵獲改修した機体……だけれど、あれをどうすればこうなるのか? いや、こっちのほうがもともとの姿には近いんだったかな。 鉄華団のびっくりどっきりギミック担当というのが、この機体に対する僕の印象。 そういう意味では、OOのヴァーチェやセラヴィーに近い立ち位置か。 また、鉄血系キットの低価格路線の煽りを一番多く喰らった機体だとも思う。 色分けがひどい……。シールじゃフォローできてない部分も多かったから塗ったけれど、ホワイト塗るの大変だったよ。 どうせこの後ルプスレクス、フラウロスともに1400円にするなら、こいつも同じ値段にしてもう少し色分けや付属品を充実させてもよかったんじゃないかなぁ。
ガンダム・フラウロス 鉄華団の三番手、アルバ・シノが搭乗する鉄華団三機目のガンダムフレーム機。 別名(本名?)4代目流星号。 火星で発掘された当初は白を基調にしたカラーだったものが、パイロットの趣味に合わせて塗り直された結果このような姿に。 鉄血登場MSでは珍しい可変機。 百里が腕をバックパックに収納するだけで巡航形態へ変形するのに較べ、人型から四つ足の砲撃形態へ変形と、完全に形が変わる。 といってもアナザーガンダム系にありがちな超お手軽変形で、鉄血の世界観から鑑みても正直違和感しかない。 ただ、変形後の犬のような猫のような姿のおかげで、72機のガンダムフレーム機のなかでおそらく唯一名前の由来に近い要素を持った機体。
キットは3代目流星号含め、すべてプレバン。 大型シールドが削除されたものの、お値段据え置きなのでほかの鉄血系プレバンキットに較べれば良心的。 とまぁ、こんなところでしょうか。
それぞれのMSとそのパイロットにかかわることで、思ったことをつらつら述べてみましたが、あらためて振り返ると本当、突っ込みどころの多い作品だったなぁ、と…… まぁ、企画開始の時点で主人公サイドが敗北する結末は決まっていたようですが、それにしてもそこに至るまでの過程が杜撰というか、結局粋がったガキが大人の手のひらの上でいいように転がされた感が強く、鉄華団全体の小者感がどうしようもないといった印象です。 一期のときはまだしも、二期に入ってからの団長オルガの行き当たりばったりっぷりがひどい。 状況に流されるばかりのリーダーと、そんなリーダーに盲目的に従う主人公。 こんな奴等が物語を動かせるわけないし…… そもそも、三日月があそこまでオルガを信頼している理由がわからないんだよなぁ。劇中で説明ありましたっけ? まるで印象にない。 そしてやっぱりビスケットの死が大きい。 組織にとってナンバー2がいかに大事かということを再認識しましたよ。 ユージンがそこそこ成長したのがせめてもの救いですが、やっぱり生来の向き不向きってあるからね。 むしろオルガはナンバー2向きだったような気がする。新撰組でいうところの土方ポジションね。 いっそタービンズと合併して、名瀬をトップに鉄華団メンバーが荒事を担当してれば巧く回ってたんじゃないかな。 なんて勝手な妄想を浮かべたところで今回は終了。 またのご訪問を。
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