ジ・オリジンのアニメは、シャア & セイラ編が終わって以降の展開は未定ですが、プラモ展開はとりあえずまだしばらくは続くようです。 そんなわけで、MSD名義ではありますが、ジムのバリエーションがスタートしました。 ザク関連はあらかた出した、ということなんですかね。 個人的にはザクキャノン(正式採用機)とかディザーとザクとか、ザクタンクとかザクフリッパーとかも欲しいですが、さすがに同一フレームのキットが続きすぎると飽きてしまいますし、ここらで連邦系に移るのもいいかな、と思います。 とはいえ、例によって微妙な機体が一般販売で、間違いなく一定数は売れるであろう人気機体がプレバンという開き直った展開となっております。 まぁ、後付けの新機体を一般売りしないだけまだマシか…… ということで今回は、一般販売のジム・ガードカスタムと、プレバン限定のジム・スナイパーカスタムをまとめてレビューしていきたいと思います。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールと一部塗装による仕上げです。 ジム・ガードカスタム 外見的には、そもそもスナイパーカスタムを防御主体に改修した機体ということで、頭部とバックパック以外、本体形状に大きな違いはありません。 カラーリングはがらりと変わって、ホワイトとブルーを基調にした正統派に。現代風にアレンジされたプロポーションとも相まって、シンプルに格好いいです。 カラーは大半が細かいパーツ分けで再現されていますが、胸部のダクトフィン、そして膝アーマーのブルー、そしてダクト部はシール頼みとなります。 僕は膝のダクト周りのみ塗装しましたが、後はシールで済ませました。ただ、膝のブルーに関しては微妙にサイズが合っていません…… また、本来フレームが露出しているのだろう手首部分にはシールも付かないので、ここもフレームに近い色で塗装しています。 付属武装 ビームスプレーガン ビームダガー 実際にそういう使い方ができるのかはわかりませんが、マウント状態でビーム刃のみ取り着けることも可能です。 ガーディアンシールド ジム・スナイパーカスタム オールドファンはどう思うのかわかりませんが、個人的にはこの体型は悪くないと思います。 先に紹介したガードカスタムの原型機ということになりますが、スナイパーカスタムの名付けられているものの狙撃特化型というわけではなく、狙撃任務もこなせる総合性能向上型というのが正しいようです。 カラーリングは単調ですが、以外にもシール処理の箇所はガードカスタムよりも多く、コクピットハッチ上部の台形部分やバックパック下部のグレーはホイルシール、脛から足首アーマーのグレーラインはマーキングシールで再現。僕は前半の二箇所は塗装しましたが、思いのほか濃い色でほかのグレー部分から浮いてしまいました…… 付属武装 R-4型ビームライフル ビームスプレーガン ビームサーベル ほか、MGで付属した二連ビームガンやハンドガンなどは、残念ながら付属せず。 比較画像 スナイパーカスタムの後期生産型を防御特化で改修した機体がガードカスタム。 外見上の違いは、カラーリングと頭部、バックパックの形状以外に膝アーマーの形状、あと、スナイパーカスタムにはあるふくらはぎのスラスターが、ガードカスタムではオミットされています。 武装も含め、全体のボリュームはほぼ同じなんですが、なんでスナイパーカスタムのほうが定価で100円高いんだろう? 基本フレームが共通のHG ヘビーガンダムを挟んで。 ヘビーガンダムもプレバン限定品ですが、オリジン系ジム(ガンダム)の基本フレームが使われた最初のキットになります。 色味ものせいもあるのかもですが、ヘビーガンダムがいやに小顔に見えますね。 たぶん、ゆくゆくはオリジン版ガンダムやノーマルジムのキット化も視野に入れてるんだろうけれど、発売はオリジン版本編のアニメ化までお預けですかね? いったいいつになることやら。 以下、イメージカット 画像ではHGUC 陸戦型ガンダム(新しいほう)の平手を拝借しましたが、造型、成型色ともに微妙に違います。手甲パーツは緩いながらも付けることはできましたが。 でも本当、この機体に平手付けないとか、シンプルになんで? と思いますよね。 それぞれのパッケージアート(スナイパーカスタムのほうはCG)を参考に、共闘イメージ。 ガーディアンシールドはそのへんにあったスタンドのアームに引っかけるような感じで固定してます。 以上、“HG ジム・ガードカスタム” と “HG ジム・スナイパーカスタム” でした。 久々のガンプラレビューになりました。 MSD名義ではありますが、待望のジム・バリエーションのキット化ということで今後の展開も含めていろいろと期待が持てます。 機体がシンプルな分、可動性能は現状での最高レベルと言っても過言ではないですし、プロポーションも良好。というか、正直ジムとは思えないほど格好いい。 あくまでMSD版としてのキット化なので、MSVとの解釈の違いなどに拒否反応を示す層は一定数いるのだろうとは思いますが、僕個人は十分許容範囲です。 むしろ、ザクキャノンテストタイプとか、アクトザク(キシリア隊機)とか、中途半端な継ぎ接ぎの機体をしれっと出してきた終盤のザク・バリエーションよりよほど潔いと思います。 いやいや、ザクのバリエーションもまだまだ終わりじゃない。このジム・バリエーションが一段落したら、またきっとザク・バリエーションも再開するはずだ。ザクタンクとか、ディザーとザクとか、ザクフリッパーとか……そうしてオリジン版本編のアニメスタートまでの時間を稼ぐはず。 そんな願望を吐露したとことで、今回は終了。 またのご訪問を。
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パワーオブザプライムのシリーズ開始前にファン投票によって “新たなプライム” に選出されたオプティマルオプティマス。 今回のリメイクは、その記念という意味合いが強いんでしょうね。 でも、だったらせめて彼以外にもいくらかビーストウォーズのキャラもををリメイクしてくれてもよかったのに、と思う。基本G1キャラばっかとのところに彼一人だけじゃ、どうしても浮いちゃいますしねぇ。 しかし、オプティマルオプティマス……言いくい名前だ。以後はだいたい(メタルス)パワードコンボイ呼びにしますね。海外派のひとはご容赦ください。 さて、ビーストウォーズは僕の中でのトランスフォーマー熱を再燃させた作品になります。 小学生時代にリアルタイムでアニメを見ていた世代ですが、中学から高校まではそもそもアニメ放送もなかったですし、トランスフォーマーから遠離っていたのですが、成人した頃にビーストウォーズの放送が開始、その後カーロボットまで併走。その後はまたしばらくのインターバルを経て、ヘケヘケの展開開始とともに今に至ります。 パワードコンボイは、ビーストウォーズのラストでボディを失ったものの、続編のビーストウォーズメタルスでメタルボディを得て復活したコンボイ(オプティマスプライマル)が物語中盤、初代コンボイのスパークと合体、進化した姿です。 当時、僕はそのメタルスパワードコンボイ以下、シリーズ後半にリリースされたトイをごっそり買い逃してしまいました。前半にリリースされた対決セットは全部買っていたのに…… なんでかタイミングを逃してしまったようで、気付いたときにはもうどこにも売ってなかったんですよね。 このときのことは、今でもまだ後悔してます。 そういう意味でも、今回のパワードコンボイのリメイクは嬉しくないわけではないんですが…… では、そのあたりのことも踏まえて、レビューに移ります。 オプティマスプライマル ロボットモード ビークルモード これはいったいなんなんでしょうか? スペースボート的なものと解釈すればいいのか…… 前半部分はロボットモードの背負いものまんまですし、後半部分にしてもロボットの本体を隠す気がないようです。 これまでのリーダークラスは、オプティマスもロディマスも、中のヒトはとりあえずモチーフに近いビークルモードに変形してましたが、今回はこのありさま…… これがファン投票で選ばれたキャラクターの記念アイテムかと思うと悲しくなる。 ゴリラへの変形も、今の技術なら無理だとは思わないけどなぁ…… オプティマルオプティマス ロボットモード ビーストモード バックパック(中のヒト)なし この状態でも、サーフィンを楽しんでいるゴリラではなく、乗られているサーフボードこそが本体というこになります。 なんだかなぁ…… ジェットモード ジェット機……というか、ロボットモードないしビーストモードがただ寝そべっただけに近いです。 当然、変形も至極単純。中のヒトの取り付け方法が微妙に変わるのがちょっと面倒臭いくらいです。 旧トイではバックパック自体にバーニアが付いていたり、足裏にもそれっぽいディティールがあったようですが、今回のものにはまったくないので、とても飛びそうには見えません…… タンクモード(非公式) 旧トイでは(もちろんアニメにも)第4のモードとしてタンクモードがあったんですが、今回のリメイクではオミット。 ただ、なんとなくそれっぽい形態にはできたので一応撮影。 もう少し上手くまとめる人もいるかもですが、僕にはこれが精一杯でした。 ただ柔軟体操をしているだけに見えなくもない…… 比較画像 最初にも言ったように旧トイは買い損ねたので、ここでもメタルスコンボイとの比較になります。 ようは初代コンボイのスパークと一緒になる前の姿、ですね。 デザインそのものが大きく変わるので、さほど違和感はない感じ。 以下、イメージカット ゴリラコンボイでの可動は必要最低限といった程度。 腰は回らないし、足首も固定。 そもそも可動域うんぬん以前に、本体とほぼ同じ質量の背負いもののせいで気を抜くとすぐ後ろに倒れるため、ろくなポージングができません。 スタンドジョイントに使える3㎜穴が腰裏にありますが、使うためには背負いものの固定を外す必要あり。腰の正面にも穴はありますが、こちらは基本ビークルモード用ですね。 なお、この形態では付属武器は末端の軸を持たせて棍棒のように使うのが基本のようですが、せめてそれらしい形状に変形するとかの簡単なギミックくらい仕込んで欲しかった。 ゴリラモードでも。 基本的な可動はロボットモード準拠ですが、脚部は膝の可動が死んでいるので、そのぶん窮屈ではあります。 なお、腰裏には一応3㎜穴が空いていますが、この巨体を浮かせて飾るのは危険だと思います。 せいぜいサーフィンモードでのポージングの補助に使えるくらいですかね。 以上、“PP オプティマルオプティマス” でした。 昔買い損ねたアイテムのリメイクということで、本当なら歓喜していたところなのですが、この出来では正直、素直には喜べませんね。 まずはやはり、中のヒトの仕様が残念過ぎる。 オプティマスやロディマスの中のヒトも、決してよくできているとは言えない代物でしたが、彼らが随分マシに見えるほど、このゴリラコンボイは造りが雑です。 今の技術なら、普通にゴリラに変形するコンボイを内蔵することはできたはず。 胸部マトリクスやパワードコンボイの頭部を組み込む必要があったのだとしても、結局そっくり背負いものにしてるんだったら、ゴリラのときにも背負わせればよかったんです。 百歩譲ってゴリラへの変形が難しかったのなら、せめてロボットモードはノーマルのゴリラコンボイではなく、メタルスコンボイにすべきだったと思います。 そうしておいて、あとから発売されるスローンオブザプライムでは中のヒトをゴリラコンボイにすれば変化があって良かったと思うんですが。 結局その両者(本体)の違いといえば、ほぼ色だけですもんね。 もっと早くあっちの日本での発売が決定していたら、こっちは買わなかったかもしれない…… もう一つ、タンクモードをオミットされたのもがっかりです。 まぁ、劇中でもあまり登場しなかった形態ではありますが、ちょっとパーツを追加するだけで十分再現できる形態ですよ。 実質、変形とは名ばかりの姿勢変更くらいしかしなんだから、せめてオリジナルでできていたことは全部再現してほしかった。 とまぁ、思い入れ……というか悔いがあるだけに、ついつい厳しい見かたをしてしまいましたが、そういうこだわりを抜きにすると、簡単変形で色々な形態を再現できるうえ、造りが頑丈なので気兼ねなくガシガシ動かせるアイテムとして、トランスフォーマー初心者のお子様などにはお勧めできるかな、とは思います。 開発側がどういうつもりで作ったのかはわかりませんが。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 スタジオシリーズを触ってからのパワーオブザプライムにはなんとも微妙な気分になりますが、ともかくもウーマンサイバトロンのリーダーにしてコンボイ(オプティマスプライム)の恋人、エリータワンの登場です。 アニメでの登場は1話きり。最近でこそ実写映画やアニメイテッドなどに登場して徐々に知られるようになってきましたが、同じウーマンサイバトロンでも “2010” でメインキャラとして活躍したアーシーには知名度で大きく劣る存在です。 G1設定でのトイの一般発売も、今回が初めてですかね。 とはいえ、アニメに登場したフューチャーカーに変形する姿ではなく、PP版スタースクリームのパーシャルとして、SFジェットに変形するコンバイナー仕様での立体化となりました。 個人的には、UW-EX メガトロニア以来の女性型コンバイナー(先に腕脚に変形するムーンレーサーが発売になっていますが)ということで、単純にこれはこれでアリだな、と思っていたんですが、パーシャル元のスタースクリームの出来がアレだったからなぁ…… はてさて、どんなものやら。 ロボットモード ビークルモード しかし、主翼一面にべったりシールという、パーシャル元の一番ダメな部分はそのまま継承。 色味のおかげでスタースクリームほど浮いた感じで目立ちはしませんが、箱から出した時点で端がめくれている点は変わりなし。垂直尾翼の “E1” はプリントにしてるんだから、主翼のほうもオートボットマークだけプリントしてくれればそれでいいのに…… 合体モード エリータ・インフィニット その顔のデザインも、エリータワン単体時からあまり変わっていません。 腹部(ビークルのキャノピー部)にはエニグマを装着可能。ただ、装着したままカバーを閉じることはできません。 比較画像 パーシャル元のPP版スタースクリームと。 並べてみると、エリータワンはスタースクリームに較べて女性らしい、メリハリのあるスタイルに見えるよう、各部が小さく、細くなっています。 ビークルモードでも、主翼の形状変化とカラーリングの妙で、よりスマートな印象になっていると思います。 合体モードのコア形態でも。 この形態では、ロボットモードやビークルモードのときとは反対に、むしろエリータワンのほうがぼってりと横幅が広く見えます。 多分、主翼の先端部分が大きいせいだと思うんですが。あと、顔がスタースクリームよりも一回り小さくなってるぶん、身体が大きく見えてしまうのもあるかと。 以下、イメージカット 合体モードのコアとしての安定感は保障済み。 ただ、股関節(ロボットモードの肩)のクリック強度がイマイチで、普通に立つのがやっとの状態。個体差だと思いますが、少なくとも僕の許に届いたコはスタースクリームよりはひ弱な感じでした。 恋人のオプティマスプライム(コンボイ)と。 オプティマスプライム状態とのサイズ感はわりといい感じですが、そもそもセイバートロン星(惑星サイバトロン)時代の恋人関係ということなら、まだオライオンパックスのときに付き合っていたのかもしれないと思って絡ませてみたら、途端にショタ感が出てしまった…… まぁ、そもそもエリータワンも当時の姿ではないわけですが。 後に発売されるインフェルトとノヴァスター(ファイヤースター)や、次期シリーズである “シージ” でもアイアンハイドとクロミアの新作が発表されていますし、なんか急に同一シリーズ内でのカップリングが進んでますね。 そうなってくると、PP版ムーンレーサーに相応しいパワーグライドの再リメイクも望まれますが……(スプラングとアーシーは、レジェンズ版で十分だし) 以上、“PP エリータワン” でした。 合体用のコアとしての安定感はあるものの、単体ではシール処理がとにかく酷いという、パーシャル元のスタースクリームの長所も短所もほぼそのまま継承してしまっているエリータワン。 外装パーツの大幅な変更のおかげか、スタースクリームよりも変形がスムーズに決まるようになったのはよかったんですがね。 海外ではヴィクトリオンというオートボットの女性型コンバイナーが発売されましたが、日本ではそれがカラー変更とともにデストロンの女性型コンバイナー、メガトロニアとして設定変更されたため、日本におけるオートボット(サイバトロン)の女性型コンバイナーの発売はパワーオブザプライムまでお預けとなりました。 そして、すでにパワーオブザプライムの日本における全ラインナップが発表された今、このエリータワンと先に発売されたムーンレーサー、そして10月に発売予定のノヴァスターの3人で女性型コンバイナーの展開は終了のようです。 次期シリーズの “シージ” で発売が予定されているクロミアは、ムーンレーサーやノヴァスターのパーシャルに違いないですが、コンバイナーギミックは省かれているようですし、とりあえずシージ内ではコンバイナーのラインナップはないものと思われます。 なんか、中途半端だなぁ…… どうせなら全部女性型で成立するように、あと2体デラックスクラスを出してほしかった。クロミアとアーシーでよかったじゃん。アーシーだけ世代が違うけど。 とはいえ、一番謎なのはジャズですよね。彼の存在が異様に浮いてると思うのは僕だけでしょうか? 既存アイテムのパーシャルなら、まだわかるんですよ。インフェルノやレックガーなんかは、まさにそれ。 でもジャズは完全新規型なんですよね。そして現状、ほかのなににも流用されてない…… マジであの人はなんなんだろう? といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 こちらも前回のグリムロック同様、4月発売の初回版を買い逃し、8月の再販分を購入したものです。 つい先日に発売になった新作のSS-15 アイアンハイドもかなりの人気で入手困難なようですが、そちらもすでに12月の再販が決まったそうで、今後もそんなふうに定期的に再販してくれればいいですね。 さて、ブラックアウトといえば実写作品で一番最初に登場したトランスフォーマーですが、たった1機で米軍基地に襲来し、トランスフォームを披露した後に基地を壊滅する初登場シーンには度肝を抜かれました。 とはいえ、主な活躍はそれくらい。一応最終決戦まで生き残りますが、ブロウル(デバステーター)と一緒にどちらかというと人間相手に暴れてた印象があります。 その最終決戦で死亡したものの、続編のリベンジでは同型のグラインダーが登場しています。 では、レビューしていきたいと思います。 ロボットモード ビークルモード 後面 スコルポノック 相方のスコルポノックももちろん付属。 旧ボイジャークラスに付属したモノは、ほぼただの塩ビ人形でしたが、こちらはハサミや尻尾に可動点が設けられ、造型もより劇中に近く、塗装もばっちりで手抜きなし。 比較画像 旧ボイジャーのブラックアウトは持っていないので、リベンジのときに発売されたリカラーアイテムのグラインダーと。 う~ん、もはや別物。 旧ボイジャークラスも決して酷い出来ではないんですが、劇中再現度という意味ではやはり大きな差がありますね。 ヘリモードでも、SS版の存在感は圧倒的です。 同じSS版のスタースクリームと。 スタースクリームが意外とでかい、ということもあるんですが、ロボットモードでの大きさはそれほど変わりません。 ただ、もともとはデラックスクラスの拡大版で、わりと前後に薄い体型のスタースクリームと違って、ブラックアウトはボディに奥行きがあり、ぎっしりと詰まったパーツ群のおかげで、密度感はまるで違います。 さすがそのあたりはリーダークラスとボイジャークラスの差といったところ。 そしてそれらのパーツを拡げるような変形で完成するビークルモードでは、一見してボリュームに大きな違いがあるのがよくわかります。 以下、イメージカット 造型的には見事ですが、可動はほどほどでしかありません。 体型が独特なぶん、前回のグリムロックよりさらに動かない…… まぁ、劇中でもロボットモードではのしのし歩いてただけで、あまり派手なアクションをしていた印象はないので、べつにいいんですが。 テールローター部分は変形時に唯一取り外すパーツで、左手に装着するよう指示が出ていますが、劇中では右手に装着して回転ノコギリのように使っていたはず。一応右にも取り付けられますが、向きは逆になります。 また、腰裏にスタンド用の3㎜穴がありますが、先にも言ったようにこれを浮かせて飾る勇気はありません。 ていうか、なんでヘリのときはないんだよ…… スコルポノックもハサミと尻尾が動くので、最低限のアクションは可能です。 ただ欲を言えば、尻尾の可動部は先端にもう一箇所欲しかったのと、脚の可動と頭部の回転なんかもあればよかった、かな。
ブラックアウトをグラインダーの代役に、リベンジ中盤の三対一の戦いっぽい状況を再現。 結果的にオプティマスは倒されるわけですが、よくもこんな自分よりもでかいの三人を相手に頑張ったもんだ。 グラインダーの顔を引き裂いて倒して、スタースクリームの腕も1本落としたわけですからね。 そんなリーダーの活躍に較べて……なんでほかのオートボットたちはあんなに来るのが遅いのか? 以上、“SS ブラックアウト” でした。
前回紹介したSS版グリムロックは、ロボット、ビースト両モードで近年稀に見るサイズに圧倒されましたが、このブラックアウトはロボットモードではそれほどの巨大感はなく、ちょっと大きめのボイジャークラスくらいの印象で、おや? と思ったのですが、変形させていくとみるみる膨張していき、ヘリになったときにはグリムロックに匹敵する巨体に変貌していました。 変形自体は旧ボイシャークラストイから大きな変化はないものの、細かくたたまれたパーツを展開していく過程はなかなか複雑で、その点はわりと大味だったグリムロックとは対照的でした。 ただ、肩の基部や前腕に集中しているいわゆるガワパーツは比較的薄いパーツが多いうえ、変形時にけっこう負荷がかかる部分もあるので強度面にやや不安があります。 実際、僕は一度の変形で数箇所を白化させてしまいました。 その点にだけ気をつければ、ムービー系トイとしては最高レベルのアイテムだと思います。グリムロック同様、ただ立たせておくだけで十分絵になります。 さて、今後も継続していく様子のスタジオシリーズですが、正直第1弾で張りきり過ぎた感があるなぁ…… 第2弾では本命のメガトロンに欠陥ありでケチが付き、第3弾はアイアンハイドが好評なようですが、ほかの2アイテムは既存アイテムの仕様変更品。10月発売の第4弾からはスピンオフ作品 “バンブルビー” のキャラクターもライナップされていくようですが、なんにせよこのブラックアウトやグリムロックのインパクトを超えるアイテムは出てくる気配がありません。 こうなってくると、ロボットモードでのサイズ統一というコンセプトが足枷になってきますね。つまりリーダークラスで出せるキャラがいない。 ならいっそ、タイタンクラスで完全変形合体のデバステーターを出すか……? ボイジャークラスの7体合体と考えれば、35000円で出せるかな。 もはや前例があるので無理な価格とは思いませんし、実際に出たら多分買うと思いますが、可能性は低いでしょうね。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 4月の初回分は買い損ねましたが、8月の再販分は無事予約購入できました。 実質、発売日から5ヶ月近く経っているので今さら感はありますが、やはり現物を手にしたときの衝撃は忘れられないので、遅まきながらレビューを書いていこうと思います。 実写映画第4弾の “ロストエイジ” で、かなり勿体ぶって登場したグリムロック以下のダイノボットですが、続く “最後の騎士王” ではグリムロック以外はリストラ(モブの雛(?)が何匹か出てきましたが)されたうえ、唯一続投したグリムロックもトランスフォームはおろか台詞もなし、ストーリーにもとくに絡まない、ただのアクション要員と化していました。 伝説の戦士じゃなかったの? まぁ、ある意味G1に近い扱いになってた気はするけど…… 実写版のストーリーや設定に整合性なんか求めちゃいけないのはわかってはいるんですが、そんなことは抜きにしても、最後の騎士王は酷かったなぁ。 ロボットモード 左前腕にビーストモードの下顎や前脚がそのまま残ってしまっていますが、ほかにガワはなく、背面もすっきり。 ビーストモード 後面 比較画像 ロストエイジ公開時に発売されたボイジャークラスと。 当時リーダークラスも発売されたんですが、僕は先にこのボイジャークラスのものを買ってしまったため、そちらはスルーしました。 本来ならばリーダークラス同士で並べて比較すべきところなんでしょうが、そんなわけで持っていないので悪しからず。 ボイジャーグリムロックのほうは、例によって詳しい設定や資料もないまま作られたものらしく、色はまったく違いますし、造型もなんとなく似ている程度。とくにビーストモードのオモチャ感は同シリーズで発売されたダイノボット(グリムロック以外はデラックスクラス)のなかでも抜きん出ています。 ご覧の通り、サイズを抜きにしてもその造型レベルは雲泥の差。変形パターンもまったく別物になっています。 最後の騎士王公開時に発売された、ボイジャークラスのスコーンと。 リストラされたくせに、なぜか完全新規かつクラスアップしたトイが発売されたスコーン。 カラーこそ、ロストエイジのときに発売されたデラックスクラスに準じた赤になっていますが、ロボット、ビースト両モードで劇中のイメージにかなり近い造型になっており、そういう意味では今回のSS版グリムロックに近い仕様といえます。 スコーンも、このボイジャークラスの拡大版でいいので、スタジオシリーズで劇中カラーのリーダークラス版が発売されないかなぁ…… 同じスタジオシリーズのオプティマスと。 基本的にロボットモードでのサイズ感を統一しているという触れ込みのスタジオシリーズですが、このグリムロックの場合はどうなんだろう? ロボットモードのときにこれだけの体格差あったのかな? あまり覚えてない…… グリムロックのビーストモードと、オプティマスのロボットモードのサイズ感はいいように思います。 もっとも、両者が出逢ったときには、オプティマスはもうこの姿ではなかったわけですが。 以下、イメージカット 造型の再現度は素晴らしいんですが、そのぶん可動が犠牲になっているのは皮肉な話。 基本構造としては腰も回りますし、十分なポテンシャルはあるんですが、なにせ干渉物が多いので活かせていない感じ。 とくに腰回りはスカートが邪魔で、腿を上げることはほとんどできない状態です。 ビーストモードも、実はあまり動きません。 頭部や尻尾の可動はロボットモードの肩そのままなので、実質回転のみ。尻尾はともかく頭部のほうは前脚を含めた上半身ごと回るため、回し過ぎると妙なことになってしまいます。 さっきのボイジャークラス・スコーンほどの可動域があればよかったんですが、まぁ、大股開いて口を開けて立っているだけでも十分な迫力なんですけどね。 以上、“SS グリムロック” でした。
価格の高騰とそれに反比例した小型化が加速する昨今のトランスフォーマーにおいて、まさに衝撃のコストパフォーマンス。 でかい、すごい、とは聞いていたものの、実物は想像をはるかに超える代物でした。 可動性能こそ今一つながら、そんなことは些細なことと思えるほどの圧倒的な造型レベル、劇中再現度となっています。 ただ立たせておくだけで十二分に格好いい。 というか、まったく予備知識なく、ぱっと見でこれをトランスフォーマーと見抜ける人っているんだろうか? いや本当、これが6,800円で出せるのなら、パワーオブザプライムのあの手抜き加減はなんなんだ? と。 まぁ、全然ラインが違うんでしょうし、一概に比較していいものではないんでしょうが。 僕個人は、実写映画版にはもはやなんの思い入れもないんですが、不意にこういうレベルの高いアイテムを出してくるから完全にスルーするわけにもいかないのが困りもの。 しかし、まともな資料と時間さえあればこれだけのモノが作れるんだから、映画の制作陣はコンテンツを使わせてもらっているという気持ちを思い出して、もっとちゃんとタカラトミー(ハズブロ)と連携すべきだよね。 そうすればもう少しまともな “トランスフォーマー” の映画が撮れるんじゃないかな? 今度公開されるスピンオフの内容はどうなることやら。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 近いうちに続きを……とか言いながら、10日以上も空いてしまいましてすみません。 理由については、まぁ、お察しの方もいらっしゃるかと思いますが、最後に少々。 では気を取り直して。 PP版テラーコン(これより後は馴染みのある日本名、テラートロンと呼称します)レビューの3回めとなりますが、さて問題のチームリーダーですよ。 同じくPP版のダイノボットのリーダー、グリムロックは単体での見ためはまぁよかったんですが、あまりにも簡単な変形、そしてなにより合体モードでの不安定さがどうにもこうにもなレベルでしたが、今回紹介するハングルーに関しては、まずもう見ためがちょっと…… 腕脚組のほかの4体がロボットモード、ビーストモードともにオリジナルトイ、アニメ双方の雰囲気にかなり近かっただけに、非常に残念な仕上がりになっています。 あれ? これひょっとして、シルバーボルトのパーシャルじゃないの? なんで飛行機に変形する型をドラゴンに流用するの? というのが、最初に公開された画像を見たときの感想ですが、さて、実際のところはいかに。 では、テラートロン5体が合体したオボミナスも含めてレビューしていきます。 ハングルー ロボットモード シールは少なめですが、相変わらず貼りかたは雑です。 それと、1、2回めのレビューで言い忘れてましたが、デストロン(ディセプティコン)マークの一部が昔懐かしのシークレットエンブレム風になっています。 シークレットエンブレムとは、旧G1トイではお馴染みだった、しばらく指を当てるなどして暖めることでサイバトロンやデストロンのエンブレムが浮かび上がってくるという特殊シールで、このハングルーだと左肩のデストロンマークがそれを彷彿とさせるデザインになっています。 まぁ、あくまで見ためだけのもので温度による色の変化などはありませんが、なかなか粋な計らいだと思います。 ビーストモード 双頭のドラゴンにトランスフォーム。 変形パターンのみを見れば、オリジナルトイとほとんど変わりません。尻尾がたたまれていた向きと、後脚の曲がる方向が逆なくらい。そういう意味では、グリムロックと同じく簡単変形。 見ためについては……まぁご覧の通り、はっきり言って酷いです。 ロボットモードはまだ許せても、このビーストモードはちょっと看過できない。 合体時の胸部装甲の一部がお腹にぶら下がっていたり、やはり合体時の形状再現の影響でドラゴンの首の形がおかしかったり、前腕の造型が適当だったり、後脚の関節の向きがオリジナルとは逆で、かつ角張り過ぎてたり…… スクランブル合体戦士のリメイクで、造型的にオリジナルよりも明らかに劣化してるのってこのヒトだけじゃなかろうか? ロボットモード、ビークルモードともに大幅にデザインが変わったモーターマスターは別にするとしても。 オリジナルよりも優れてる点というと、ドラゴンの頭部の可動域と、口が開閉することくらい? オボミナス ハングルー単体での見てくれの悪さは、すべてこの合体モード、オボミナスのボディ再現のための弊害なんですよねぇ…… とりあえず説明書の指示通りに合体させてみました。 シルバーボルト型の流用なので、ハングルーのコアとしての安定感は抜群。造型的な再現度もかなりいいセンで、顔も意外なほど男前。 ハングルー単体でのがっかり感を忘れさせてくれるような出来のよさです。 ただ、特徴の一つでもある膝のドラゴン頭が変形の都合上再現されていないのは残念。ここはダミーでもいいので付けてほしかったかな。 あと背面が貧相なのは……まぁいつものことではあります。 身体の厚みがないのはコンバイナーの基本仕様(笑)。 カラーが統一されていたダイノボットの合体戦士、ボルカニカスとは対照的なエキセントリックな色使いもゲテモノ臭があっていいです。 クインタスプライム ここで、ついでに同時発売のプライムマスター、クインタスプライムもちょこっと紹介しておきます。 プライムとしての設定は、クインテッサ星人の創造主である科学者だそうです。 そういった背景からか、胸のエンブレムは一応ディセプティコン(デストロン)になっています。 プリテンダーモードでのモチーフはブラジオン。 アニメには未登場かつトイも日本では未発売なので、僕個人はまったく馴染みのないキャラです。ていうか、ブラジオンってプリテンダーだったんだね。ムービー版のオリジナルキャラだと思ってた。 プリテンダーモード ウエポンモード 比較画像 ライバルのテックボットリーダー、スキャッターショットと。 スキャッターショットがシルバーボルトのパーシャルなので、やはりロボットモードでの印象はよく似ています。 この腕の感じがなぁ…… まぁ、さすがに変形後の姿はまったく違いますが。 以下、イメージカット ビーストモードでの首の可動域はロボットモードの脚のそれのまま。上下左右によく動きます。 一応後脚2本で立つことも可能ですが、そうするといっそうお腹の箱が目立ちますね。 そしてほぼ真っ直ぐ突っ張ってるだけの前脚……せめてもうちょっと曲げた格好にできなかったのかなぁ? オボミナスの可動についても、これまでのコンバイナーからとくに変化はありません。 繰り返しになりますが、コアとなるハングルーがシルバーボルト型の流用なので、触っている間に肩や股関節が外れるというようなことはありません。 また、これは個体差があるかもしれませんが、股関節(ハングルーの腕部)や足首(プライムアーマー)のクリック強度もちょうどよく、ほどほどに足を開いてポーズをとっても腰砕けになるようなことはありませんでした。 VSコンピューティコン。 優等生を殴り倒し、さらに足蹴にする不良……のような画に。 オボミナスといえば、知能のテックスペックが最低のキャラだったと思うんですが、今回のPP版オボミナスはなかなかのイケメンですし、なんかちょっと賢そうに見える(笑)。 でも、まさかこの2チームが揃ってリメイクされるとはなぁ…… 以上、“PP テラーコンハングルー”、そして合体兵士 “オボミナス” でした。 パワーオブザプライムが世界共通仕様となることを知って、、なにが一番がっかりしたかというと、日本でもハングルーがこのままの仕様で発売されるとなったことですね。 日本でのラインナップ第1弾が発表されたときもまだ、ダイノボットとテラートロンはユナイトウォリアーズ名義で、日本独自仕様を盛り込んで発売されるに違いない! と一縷の望みを抱いていたのですが、第2弾ラインナップの発表とともにその希望も打ち砕かれました。 腕脚組のデラックスクラス4体にはなんの不満もないんです。でもハングルーは……ハングルーだけは日本独自で作り直してくれると信じていたのに…… 腕脚組の4体をここまでしっかり再現しておいて、なんでハングルーは妥協しちゃったのか? 同じシルバーボルト型の流用でも、スカイリンクスくらい大幅に変えるくらいのことはしてほしかった。 実際、ハングルーをもう少し作り込んでおけば、そのパーシャルでタートラーもいけただろうし、ほかのシーコンズも、オーバーバイトとガルフはリッパースナッパーのパシャルで、クラーケンもカットスロートのパーシャルで十分再現可能です。ロブクロウとテンタキルだけは新規型になりそうですが、その2体はパーシャルできそうですから、キングポセイドンは決して夢じゃなかった……と思うんだけどなぁ。 合体モードのオボミナスが意外なほど格好いいうえに保持力も可動も安定してるから、なおのことハングルー単体の出来が悔やまれます。 さて、パワーオブザプライムもすでに日本での発売スケジュールがすべて確定し、間を置かず新シリーズ、“シージ” の日本展開も決まりました。 次のシリーズもどうやら世界共通仕様になるような気配ですが、果たしてどうなることやら。 それまでにモール限定でもいいから、“UW-EX ライオカイザー” とか出ないかな? もちろん、レオザックとジャルガーを新造で。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
PP版テラートロンの連続レビュー。 2回めの今回は、腕脚を担当するデラックスクラスの残り2体、カットスロートとシナーツインの出番です。 この2体は、前回の最後でも書きましたが、先に発売されたPP版ダイノボットのパーシャルとなります。 具体的にはカットロートがスワープの、シナーツインがスナールのパーシャルです。 カットスロートのほうは見た目にもわかりやすかったんですが、シナーツインのほうは宣材の画像を見ている段階では気付きませんでしたね、なかなか上手い流用だと思います。 では、参ります。 カットスロート ロボットモード ビーストモード 合体モード シナーツイン ロボットモード ビーストモード 双頭獣にトランスフォーム。 あくまで獣であってドラゴンではないらしい…… まぁ、リーダーのハングルーが双頭のドラゴンに変形するわけですが、違いというと、シナーツインのほうは頭部に角があって、尻尾も二股になってること、あと前脚のほうが後ろ脚より大きいこと。 あれ? なんか文字にするとこっちのほうが強そう…… 二つの首は独立して上下に可動しますが、左右への可動はできません。頭部はボール可動し、口が開閉します。 なお、パーシャル元のスナールとは、ビーストモードでの前後が逆になっています。 合体モード 比較画像 まずはカットスロートとスワープ。 並べてみると本体の体型がそっくりなのは一目瞭然ですが、実際に共通のパーツは腕全体と腰から太股にかけての部分、あとは合体用ジョイント内部パーツのみで、外装は8割方新規です。 ビーストモードでは脚部の処理が異なるのでまるでバランスが違って見えるのでマンネリ感はありません。 ただ、ビーストモード時での付属品の扱いにくさや、飛行型ビーストなのにスタンド用の3㎜穴の位置が微妙など、細かいところなんですが、スワープのときに気になっていた部分はほとんど改善されていません。 次いでシナーツインとスナール。 なるほど並べて見ると上半身のごつさなど、似ている部分はあります。 しかしこちらも実際に共通なのは、胸部の合体用ジョイントのほかは腰および太股、そして脛の裏面のパーツくらいで、内部パーツを除いたほとんどが新規造型。 さらにビーストモードでは前後が完全に逆になっているという、面白いパターンです。 ていうか、スナールが小顔過ぎる…… 以下、イメージカット 以上、“PP テラーコン カットスロート & シナーツイン” でした。 ダイノボットとテラートロンの開発はリンクしていたんですね。 確かに恐竜とモンスター、共通点は少なくないですし。 とはいえ、オリジナルではまったく無関係なうえサイズも違う、ダイノボットに至ってはそもそも合体機能はなかったわけで、それをそれぞれオリジナルの雰囲気、特徴を残したまま共通の構造、パーツを使って再現するなんて…… 強引な流用でそれっぽいモノをでっち上げることも少なくないトランスフォーマーにおいて、ひさびさによく考えられた設計だと感心することしきりです。 どっちが先かというと、まず間違いなくテラートロンの企画のほうが先あったはずです。 でも、いわゆるビーストタイプのコンバイナーはほかにありませんし、きっと開発は難航していたはず。そこに、ダイノボットをコンバイナー仕様にして、テラートロンと設計を共用しよう! という画期的なアイデアがもたらされたことでこの度のPP版発売に至ったのだ……と想像します。 まぁ、実際のところはどうかわかりませんけどね。 なんにしても、個人的にはダイノボット、テラートロンともに腕足組のデラックスクラスの出来にはおおむね満足しています。 でも、やっぱりリーダーのボイジャークラスは…… そんなわけで最終回の第3回めに続きます。 近いうちにアップする予定ですので、もうしばらくお待ちを。 日本でユナイトウォリアーズ版コンピューティコン=テックボット部隊が発売されてからちょうど2年。 ようやくライバルのテラートロン部隊が発売されました。 まぁ、パワーオブザプライムの世界共通仕様なので、正式名称はテラーコンということになりますが、やっぱり馴染み深い日本版のテラートロンで呼びたいと思います。 同じ理由で、今回紹介するブロットも、基本はブットで。 ほかの4人は名前変わってないんですね。というか、なんでブットだけ変えた? さて、UW コンピューティコンは今のところユナイトウォリアーズシリーズで最後に一般販売されたアイテムで、その内容も日本独自仕様てんこ盛りの、非常に豪華なものでした。 そんな相手のライバルということでただでさえハードルが上がっているところに、世界共通仕様のパワーオブザプライムでの発売。正直不安もあったんですが、果たして…… そんなわけで、これから3回に分けてテラートロンのレビューを書いていこうと思います。 以前のダイノボットと同じパターンですね。 第1回目の今回は、リッパースナッパーとブット(ブロット)。ナンバーが飛ぶかたちになりますが、まず最初にお互いにパーシャル関係にある2体をご紹介。 これまたダイノボットと同じパターンですが。 リッパースナッパー ロボットモード ビーストモード 合体モード ブット(ブロット) ビーストモード 合体モード 比較画像 パーシャルとはいえ、外から見てすぐ共通パーツとわかるのは合体用のジョイントとロボットモードの腰から太股くらいで、ほとんどが別パーツ。 ビーストモードの佇まいは似た感じですが、変形パターンも違うので気付かない人も多いかも。 以下、イメージカット 以上、“PP テラーコン リッパースナッパー & ブロット” でした。 実は、テラートロンはオリジナルのトイを持ってたんですが、数年前に処分してしまったんですよね。 武器がなくなってたり、パーツが折れたり割れたりしてたもんで。 引っ越しの際に、過去のコレクションについてある程度状態のいいもの以外は処分しようと思いまして、トランスフォーマーだけでなく、ゾイドやガンプラのジャンクなんかも相当捨てましたね。 スクランブル合体戦士は、このテラートロン=オボミナスのほかにも、スペリオンとブルーティカス、キングポセイドンのオリジナルトイを持ってたんですが、全部処分しちゃった…… 昔の自分よ、なんでもっとものを大切にしなかったのか…… ちなみに成人してから買ったバルディガスとゴッドネプチューンは、これも数年前親戚の子供にお年玉代わりにあげちゃいました。 結果、スクランブル合体戦士のオリジナルトイは、現僕の手許には一つもありません。 そのときは、まさかスクランブル合体戦士がリメイクされるなんて思いもしてなかったから。 とまぁ、そんな感慨はさておき。 PP版テラートロンに関しては、最初にも言ったように不安もあったし、不満もありました。 ユナイトウォリアーズとして、日本独自仕様で出してくれよ、と。 世界共通仕様になって単価が下がったからいい、という人もいるようですが、コンバイナーに限ってはPP版の単体5体の合計額よりも、UW版の5体セット1箱のほうがわずかに安いですからね。 でも、ダイノボットでもそうでしたが、腕脚組4体の出来はいいんです。 オリジナルの雰囲気も残しつつ、しっかり現代風のアレンジもされていて、単体でも十分に遊べる良アイテムだと思います。 もちろん、個々の品質にはバラつきがあるでしょうが、幸い僕の許に来たコたちはとくに気になる問題はありませんでした。 そう、腕脚組4体の出来はいい。やはり問題は胴体担当のリーダーだ…… 詳しくは、3回目のレビューにて。 といったとことで、今回は終了。 またのご訪問を。 |
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