ここ最近良質なトイが立て続けにリリースされているオプティマスですが、わりとオーソドックスなG1ベースでのリメイクというのは、マスターピースを除けば意外となかった気がします。 まぁ、今回のシージ(ウォー フォー サイバトロン トリロジー)は地球に来る以前の惑星サイバトロンでの戦いが舞台なので、純粋なG1デザイン準拠というわけではないんですが、ほかのシリーズアイテム同様、かなりG1テイストの濃い仕上がりとなりました。 シリーズのテーマとなる武装の組み合わせの妙をバトルマスター、マイクロマスターなどの新カテゴリのアイテムで実現する一方、メインアイテムとしてオートボット側にはこのオプティマス以下、初代アニメの中核メンバーを揃え、ディセプティコン側でも初代の幹部が勢揃いするというラインナップはとにかく熱い。 しかし、ここまで見ために懐かしい感じだと、今回の彼も心情的には “コンボイ” と呼びたいところですが、最近はそっちの日本名のほうがマイナーになっちゃってるような気もするので、商品名通り、オプティマスプライムと呼ばせていただきます。 それでは、レビューしていきます。 ロボットモード ただ、今の子供たちが、この感じを格好いいと思うのかというところは、ちょっと不安ではあります。 また、すっきりとまとまっている正面に対し、背面は妙に凝ってしまった変形パターンの煽りを受けてしまった感があります。 脛裏側のカバーパーツは、これ青かったらこんなに悪目立ちしなかったと思うんだどなぁ。前腕部に折りたたまれているガワなんかも、ちょっと残念な感じはありますね。 サイドスワイプはメインカラーのレッドがすべて塗装で高級感がありましたが、このオプティマスはほぼすべて成型色。とはいえ、色味は落ち着いた感じなので、決して安っぽさは感じません。 胸部フロンドガラス部分はクリアパーツで、裏面にメカメカしいディティールが彫られています。 ウェザリング塗装は肩や前腕、胸部、太股など。基本的に正面から見える範囲だけで、背面にはまったくありません。 ビークルモード G1ではトレーラートラック(のキャブ部)にトランスフォームしていました。 今回はいわゆるサイバトロンモードということなんですが、モチーフは完全にそのG1のトレーラーです。アレンジがほぼなかったロボットモードに較べて、ちょっとアレンジしてきたな、というくらいのデザイン。 そして今回もキャブ部のみへの変形。コンテナは付属しません。 フロントガラス以外にもライトやフロントグリルにクリアパーツが使われ、そのへんはなんとなく宇宙的(笑)な気もします。 このモードではウェザリングはほぼ目立ちません。 また、タイヤの向きを変えることでホバーモードへの変形も可能……と公式サイトの商品説明にはありますが、パッケージ裏および説明書には一切説明なし。 付属武装 W-M3 RF イオン ブラスター W-50 デュアルメック エネルゴン ストライクシールド オートボットマークが真っ黒なのは、なんか意味あるんですかね? 比較画像
ちなみにシージにおけるリーダー、ボイジャー、デラックス3クラスのサイズ感はこんな感じ。 だいたいイメージ通りのいい塩梅だと思います。 それにしても……この並びでもロボット、ビークル両モードで一番地味な総司令官。 以下、イメージカット しかし、肩ごと上に跳ね上げることはできず、そこだけは残念です。 腰はもちろん回転可能。一見するとパンツ部が干渉しそうですが、太股パーツを回すことで90度近くまで上げることができ、立て膝も正座も無理なくこなせます。 足首もよく動き、かなり広く脚を拡げた状態でも接地は問題なし。爪先と踵も動きます。 ただ、スタンド用の穴が腰裏にあるんですが……なぜか異様に小さくて、3㎜軸の一般的なスタンドは使えませんでした。 個体差かと思っていたんですが、そういうわけでもなさそう。しっかり六角に成型されているので、成型不良ではなく設計ミスだと思います。 同時発売のバトルマスターやウエポナイザーと絡めて。 拳はもちろん、本体各部に設置された5㎜穴に複数の武装をお好みで。 カラーリングのおかげでコグとの親和性もばっちりです。本当だと年代はまるで違うんですが。 以上、“SG オプティマスプライム” でした。 最初にも言いましたが、正統派のオプティティマスプライムのリメイクというのは、案外珍しいんですよね。 日本で発売されたものとなると、ユナイテッド版のオプティマスプライム以来じゃないですかね。 あれはデラックスクラスだったので、ボイジャークラス相当となるといったいどれくらいぶりだろう? そんななか発売された今回のシージ版オプティマス。 個人的にも発表の段階でかなり期待していましたし、実際非常によいものに仕上がっていました。 まぁ、前腕のガワとか、腰裏のスタンド穴のミスとか、いくつか気になる部分はあったんですが、基本丁寧に作られていて、一部の関節が緩いということもなく、アクションフィギュアとしての可動性能も必要十分。変形難易度も含めて触り心地は絶妙です。 なにより多少アレンジはあるものの、ここまでG1のデザイン、仕様に近い姿のオプティマスは本当に久しぶりなので、往年のファンはもちろん、これからトランスフォーマーに触れようという新規のファンにもばっちり訴求できる新世代のフラッグシップになれたのではないでしょうか。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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