その名前、見ためからジムのバリエージョン機と思われがちなジム・キャノンですが、型式番号を見てもらえばわかるように、そう単純なことではありません。 もともとは、ガンキャノンの量産型として開発されていたものが、戦時中のもろもろの理由からジムの生産ライン及びパーツを流用することになり、結果できあがったのがどう見てもジムのバリエーションとしか思えないジム・キャノン。 とはいえ、最初に登場した陸戦用(いわゆるMSV版)のジム・キャノンには脚部増加装甲などにまだガンキャノンの面影があったんですが、今回の空間突撃仕様ではその装甲を脱いだことでほぼほぼジムになってしまいました。 さて、このジム・キャノン空間突撃仕様、初出はMSV-Rで、今回はMSD版としてもキット化ではありますが、基本仕様はMSV-R版をそのまま踏襲しているものと思われます。 正直、このへんの事情にはあまり詳しくありません…… それでは、レビューに移りたいと思います。 キットは、素組みに最低限の墨入れ、付属シール(ホイルシール及びマーキングシール)による仕上げです。 非常にシンプルなキットなので、画像も少なめサクッといきたいと思います。 あれはあれで味があっていんだけども。 カラーリングはおおむねパーツ分割で再現されていますが、コクピットハッチ正面のダークグレーと腰のV時はシール再現となります。 左胸のイエローを始め、各部のラインマーキングやナンバーはマーキングシールです。今回も、文字だけのコーションマークの類いは貼っていません。 それにしてもこの配色、妙に洒落てると思うのは僕だけだろうか? 付属武装 360㎜ロケット砲 ビームスプレーガン 比較画像
以下、イメージカット 可動性能は現状のガンプラでは最高峰だと思います。 肩の引き出し機構に関しては、ディジェなどの最新のHGUCには一歩及びませんが、機体そのもののシンプルさも相まって動く動く。 とくに腹部可動が優秀。まぁ、動き過ぎて見る角度によってはおかしなことになってしまうんですが。ただ、今は前方向の折る動作しかできないため、これに反る動作も加われば文句なし。 今回みたいなキャノン系の機体だと、やっぱり上体を反らせての射撃姿勢をとらせたいですからね。 もっとも、このジム・キャノン空間突撃仕様は文字通り宇宙での運用が基本なので、腹這いになる機会も少ないとは思いますが。 以上、“HG ジムキャノン(空間突撃仕様)” でした。
キットの出来に関してはあらためて言うことなし。現状で最高峰の造型と可動とを兼ね備え、かつ非常に作りやすい良キットです。 ボリュームに対して価格が高めなこと、そして相変わらずファンの間でも決して認知度が高いとは思えない機体を一般販売し、人気のある、より売れるだろう機体をプレバンに回すという販売方法にはあまりいい感情を抱けませんが、これであまりキット化の機会がなかったMSV由来のジム系MSのバリエーション展開に関しては、今後も続けていってもらいたいと思います。 さて、2019年のガンダムアニメ4大発表のなかに、オリジンのTV放送というものがありました、これは、これまで劇場公開されてきた、いわゆるシャア・セイラ編の6作品をTV用に編集したものを放送するということで、要はUCと同じスタイルですね。 一年戦争編を待っていたファンからは落胆の声もあったかもしれませんが、これが布石と考えれば、2020年の一年戦争編TV放送スタートの可能性も十分あると思います。 となると、タイアップでオリジン版ジム、そしてガンダムのHGキットも発売されるでしょうし、ガンキャノンやガンタンク、そしてグフ、ドムなどのジオン系MSもオリジン版として新作キットが発売されるかも…… う~ん、ガンダムは不滅だなぁ。まさに抜け出せない沼地。 でも、なるべく早くお願いしますね。キャスト、スタッフのみんなが健康なうちに。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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