実写第一作放映当時に発売されたムービートイの第一シリーズ、いわゆるMDナンバーのトイは一切買わなかった僕ですが、続編のリベンジでハマってしまい、そのときになって一作目のトイも買っておけばよかったと後悔したものです。 とくに、一作目で死亡退場したあと、新規型は無理だとしても、同型別人という設定のリカラーさえ発売されなかったボーンクラッシャーとブロウルを入手し損ねたことは、僕のなかで長らくしこりとして残ってしまいました。 そんな二体のディセプティコンが、10年経った今、あらためて世に出ることになったわけです。 きっと、僕みたいな人が多かったんだろう。うんうん。 というわけで、3月発売組のなかでの僕の本命はこのヒト。 ムービー・ザ・ベストということで、 実写第一作放映時に発売された“MD-09 ボーンクラッシャー” の成形色と塗装を変更したものになります。 前回紹介したジャズのように、付属品の変更はありませんが、ボディのサンドカラーは全塗装だったり、MD-09ではシールだったエンブレムがタンポ印刷になっていたり、ベストと冠するに十分な仕上がりになっていると思います。 それでは、レビューに移りたいと思います。 ロボットモード ビークルモード ギミックほか リベンジ登場のランページと ロボットモードのデザインはさておき、元来地雷除去車に変形するトランスフォーマーは、G1には存在しません。 そういう意味では、彼は実写映画発の新キャラクターという解釈もできるのですが、名前だけは既存のG1キャラから拝借しています。 G1における本来のボーンクラッシャーは、コンストラクティコン(日本ではビルドロン)の一員で、ブルドーザーに変形し、仲間の五人と合体してデバステーター(デバスター)になります。トランスフォーマー初の合体兵士ですね。 デバステーターおよびコンストラクティコンは、実写二作目の “トランスフォーマー リベンジ” で目玉キャラとして登場しています。彼らのモチーフはもちろんG1のコンストラクティコンで、そのなかには当然のようにボーンクラッシャーも含まれていました。 しかし、すでに別人としてボーンクラッシャーを登場させてしまっていたために、本来ボーンクラッシャーと呼ぶべきキャラには別の名前が与えられることなりました。 ちなみに、実はデバステーターも一作目で別キャラの名前に当てられていたのですが、それはなかったことにされました。それが、今回のボーンクラッシャー同様これまで復活の芽がなかったブロウルです。 劇中ではデバステーターと名乗っているのに、トイの商品名はブロウル……なんでだよ! 話が逸れましたが……、結局名前を奪われたかたちのブルドーザーが新たに名乗ったのが、ランページ。 だから! なんで同じこと繰り返すの? まぁ、実際に並べてみると仲間感すごいけどね。とくに遺恨があるようには見えない(笑) でも、フォルムはミックスマスターのほうが近いかな。腕の感じとか、猫背な姿勢とか、雰囲気にはかなり通じるものがあるように思います。 適当にアクションカット 可動はかなり癖があります。 とくに、肩の可動軸が斜めだったり、前腕に引っ付いているガワが干渉しやすかったりするので、腕を動かすのは少し慣れないと大変かも。 通常は折りたたまれている先端のクローを伸ばすことで、腕部全体が二倍ほどの長さになりますが、あくまでただ伸ばせるだけなので、イメージほどフレキシブルな可動は望めません。 せめて根元に回転軸でもあればなぁ。 腰の回転はなし。脚部は太股上で回転、膝は90度近く曲がります。 足首も大きく内側に曲がりますが、あまり曲げ過ぎるとせっかくの4本ツメが活かせなくなるので接地性は落ちます。 背部のクローについては既にギミックの項で紹介しましたが、二つに分かれたクロー先端部もそれぞれ細かく可動します。ただ、アームが思ったほど長くないので、対決シーンの演出には使い辛い。 正面の相手に届かないし…… 以上、“MB-13 ボーンクラッシャー” でした。
ムービートイとしては最初期のアイテムながら、すでに しっかりと“らしさ” を備えた良作です。 先にも言ったように、ロボットモードのフォルムや変形パターンにのちにリベンジで登場したミックスマスターを彷彿させるものがあり、もしかすると彼の存在があの変態的な傑作の礎になったのではないかという気もします。 なんにしても、今になって手に入れることができたのは素直に嬉しい。 さすが、日本国内展開の担当者はよく解ってらっしゃる(笑)。 なのに、これまでの日本独自展開は今年度でとりあえず終わる(レジェンズは一応継続らしいですが、多分モール限定品がたまに出るくらいだろうし)んですよね…… 国内外でのブランドの統一化、みたいな話になってたと思うんですが、それならより高い水準で統一してほしかった。なんで低いレベルに合わせるのかなぁ。 ……POPのことです。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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