間もなくお台場の実物大立像が公開されることでも話題のユニコーンガンダムです。 いやぁ、なんだかんだと息の長いコンテンツですねぇ。UC。 宇宙世紀の根幹に関わる謎であるとか、これまでどちらかというと無下に扱われてきたZZとの関わりだとか、そういった要素でコアなファンからの支持を集めつつ新規のファンの獲得にも成功した、ということなのでしょうか。 ガンプラ的にもいわゆる “ユニコーン特需” で、それまでなかなかキット化に恵まれなかったMS (やはりZZ関連のMSが多かった気がしますが) たちが続々とキット化されたことはまだ記憶に新しいところではあります。 しかし、ユニコーンガンダムも今回のRGの発売でSDも含めガンプラの全スケール、全ブランドはほぼ制覇。プラモに限らず、いわゆるガンダムトイにおけるアイテム数は、ひょっとしたら初代ガンダムに匹敵するんじゃないかなぁ。先に言ったお台場の件もあるし、それだけ人気があるってことなのかな。 といったところで今回のRGです。 すでにライバル機のシナンジュはリリースされていましたが、そのシナンジュのRGにおけるテーマがエングレービングのパーツ分割だったとすれば、ユニコーンのそれは1/144スケールでの “変身” の再現にあることは間違いありません。 さて、その結果やいかに。 ちなみに、今回僕は初回限定の “プレミアムユニコーンパッケージ” を購入しましたが、通常版とは箱絵が違うだけでほかになにかオマケが付いているわけでもありませんでした。インストもおそらく同じもの。 まぁ、バンダイのいうプレミアムにプレミアム感がないのは今に始まったことではありませんし、通常版とは価格も一緒で、発売前に普通に予約したらこれが来たのでべつにどうでもいいんですけれどね。 なんなんだろう、このCDのジャケット違い、みたいな販売の仕方は。メーカーの自己満足以外のなにものでもないような気が…… キットはいつも通り素組みに最低限の墨入れ、付属シールによる仕上げです。 ではいってみましょう。 RGといえば半組み立て済みのアドヴァンスドMSジョイントでもおなじみですが、ガンダムMK-Ⅱのものの流用だったシナンジュと違い、今回のユニコーンは一部のサイコフレームを再現した新規のものになっています。 ただ、これも変身を再現するために脚部などにはほぼ採用されず、そのためにこれまでのRGの定番ギミックだった腕部や脚部の動きに一部装甲が連動するようなことはなくなっています。まぁ、構造上そもそも無理なのか。 というか、わざわざそこをアドヴァンスドMSジョイントにする意味ある? って箇所がちらほら。 こうなってくるとあのジョイントの必要性もよくわからなくなってくる。 RGの一番のウリのはずなんだけれどねぇ…… 肝心の変身に関しては、基本構造はMGを踏襲しつつ、適度に簡略化されたという印象。 さすがに頭部はほぼほぼパーツをバラして組み替える必要があるものの、ほかはパーツの差し替えなし、両形態で余剰パーツが出ないところは素直にすごいと思います。 そんな変身後のお姿がこちら。 頭部は、ユニコーン、デストロイ両形態のフェイス部を前後に配したパーツを180度回転させるという、潔く設定を無視した方法で余剰パーツをなくしています。いわゆるBB戦士スタイル (?) ですね。 アンテナは両形態専用の固定のものが一つずつと変身用の可動式のものが一つの三種が付属し、任意でつけ替えることができます。 ただこのアンテナ固定用のピンはかなり小さく短いため、破損には十分気をつけてください。 実際、僕は二回目の変身で見事に折ってしまいました…… ほかに気になった点といえば、リアスティックデカールの箔が少なくなったことかな。初期のキットとか、もっとポイントポイントで使ってたと思うんだけれど。 それにアンテナに貼るゴールドのシール、微妙にかたちに合ってないうえにモールドに沿ってなぞったら箔が剥がれるし…… RG恒例のポロリは今回は少なめ。しかし、足首横のL字の装甲とバズーカのマガジンは、かなり高い確率でポロリます。 武装類 適当にアクションカット 変身再現の弊害というのか、肩や腹部の可動にわりと制限があるのが今回のRGユニコーン最大の欠点かと。 たとえば肩は大きく引き出せるものの上には上がらないし、腹部は前後に反れない構造。 あとそもそものデザインの問題で足首の可動はかなり不自由。 膝を曲げたときに思いっきり間接が露出することとも相まって、なんというか全体的に動きが堅い印象を受けるのは僕だけだろうか? 間接部にはABSが使われているので保持力は問題なし。 首はほとんど上を向けず、左右に振るのも襟が若干干渉して窮屈です。 股関節が可動するものの左右独立可動ではないので、なんとも微妙。 腰部にはアドヴァンスドMSジョイントが使われていて、ある程度左右に傾けることが可能です。 ハンドパーツは武器持ち手、握り手、平手がそれぞれ左右ぶん付属。今回可動式のものはありません。 RGシナンジュは発売と同時に拡張セットがプレバンで発売されましたが、今回のユニコーンには今のところそういったもののリリーズはアナウンスされず。 でもまぁ、確実にフルアーマーは発売されるはず。それが追加武装のみの拡張セットというかたちをとるか、本体込みになるのか、一般販売か、それともプレバンになるのかは判りませんが。 プレバンで拡張セットということなら、HGUCのものに一部新規パーツとデカール付属も十分あり得る。 というわけで、試しに乗っけてみました。 というわけで、“RG ユニコーンガンダム” でした。
発売からかれこれ二ヶ月近く過ぎて、今さらながらのレビューになることはご了承ください。 MGで3体。HGUCで、バンシィも含めて9体。そして今回のRGと、都合13体のユニコーンガンダムを作ってきましたが、正直もう飽きたね! 劇的に構造が変わってくるわけでもないし、どうやっても新鮮みはないしね。 そりゃあ、1/144スケールでの変身を再現してきたのはすごいとは思いますよ。 でもこれは僕の勘違いか、“完全変身” という触れ込みだったように思っていたので、頭部の処理はどうするんだろう? と期待半分、不安半分で箱を開けてみたら、まさかのBB戦士方式とは…… いや、ここは本当のところは再現可能だったんじゃないかと思んですよ。天下のバンダイですよ。少なくとも理論上は再現できていたと思う。それが強度だとか対象年齢だとか、価格だとかの問題で実装できなかった。僕はそう思います。 ただ、あろうことか “リアル” を冠するブランドで、あんなあまりにオモチャ的なギミックを代替案にしてお茶を濁したのはどうだったのかなぁ…… まぁなんにしても、RGはもういいかな。 なるほど1/144というスケールは技術のアピールにはもってこいなのかもしれないけれど、手にする側としては、作るにしても遊ぶにしてもやっぱりけっこうなストレスになるんだよね。 もちろん、メーカーとしては技術の向上は常に目指すべきところではあるけれども、必ずしもユーザーは技術の最先端を常に求めているとは限らないわけですからね。 今回のRGで培われた技術をさらにブラッシュアップして、今後来るであろうMG ユニコーンガンダム VEr.2.0を本当の意味での完全変身可能な代物にしてくれることが多くのユーザーが真に望むところなのではないか、と。 僕個人は、もうユニコーンはお腹いっぱいですが。 といったところで今回はここまで。 またのご訪問を。
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